イーロン・マスク、火星に行く夢はひとまず失敗…「数か月後、スターシップ再挑戦」

イーロン・マスク、火星に行く夢はひとまず失敗…「数か月後、スターシップ再挑戦」

マスク氏「宇宙船に再挑戦」

人類の火星行きの夢が詰まった超大型宇宙船「スターシップ」(Starship)の地球軌道試験飛行がまた失敗した。宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスクは数か月後に再挑戦に乗り出す計画だ。人類最強のロケットと呼ばれるスターシップの打ち上げに注目が集まっている。

20日(現地時間)、ニューヨークタイムズ(NYT)などによると、スペースXは同日午前8時33分、米テキサス州南部のボカチカビーチに位置する発射施設「スターベース」からスターシップを発射した。しかし、垂直に上がったスターシップは約32キロの高度まで到達した4分後にぐるぐる回ってメキシコ湾上空で爆発した。この日の打ち上げは当初8時28分に予定されていたが、打ち上げ直前に一部問題が生じ、これを整備して5分ほど遅れたが、結局軌道飛行には成功しなかった。

スペースXは17日、初の地球軌道試験飛行を計画したが、発射まで40秒を残して延期を決めた。同日、再び試みたが成功しなかった。当初の計画通りなら、3分ほど過ぎた時「スーパーヘビー」(Super Heavy)と呼ばれる1段ロケット推進体が分離され、2段宇宙船であるスターシップが軌道飛行を開始すべきだったが、スターシップは予想通りに動かなかった。マスクは今回の発射前に「軌道飛行に成功するためには数回の挑戦が必要かもしれない」と話した。

マスクは発射失敗直後、自身のツイッターを通じて「スペースXチームの初試験発射を祝う」として「数か月後に行われる次の試験発射のために多くのことを学んだ」と話した。スペースXがスーパーヘビーとスターシップを結合した完全体で軌道飛行を試みたのは今回が初めてだった。

スターシップの歩みが注目されるのは、人類が火星に居住するという夢のようなことを成し遂げてくれるロケットだからだ。スペースXは長さ50メートル、直径9メートルで、宇宙船内部に150トンまで貨物を積載できるよう開発した。1段ロケット推進体と2段宇宙船を装着した形だ。NASAが1960年代アポロ計画のために作ったサターンVや有人月面着陸アルテミス1号として使った「スペースランチシステム」(SLS)より規模が大きい。全長は120メートルで、歴代宇宙発射体の中で最も大きい。サターンVと比べて2倍を超える推力を出せる強い性能を備えている。人類最強のロケットと呼ばれる理由だ。

スペースXの打ち上げ中継チームはこの日、失敗にもかかわらず、スターシップが初めて離陸に成功したことを祝った。NASAのビル・ネルソン局長はツイッターで「スターシップの初の飛行テストを祝う」とし「スペースXの次の飛行テストを楽しみにしている」と述べた。

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    >1 失敗してもその規模がまるで違うね。

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    ホリエモンも失敗ばかりしているし気にすることはない。ホリエモンはもっと初歩的な段階だが。技術は事業家が自分の都合で強引に進めようとしてもうまく行かないのは昔から。頭を冷やして出直せば良いだけのことだ。

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