「アルコール依存症」30代息子を殺害した50代母、懲役3年=韓国

10年間アルコール中毒で酒に依存してきた30代の息子を50代の母親が殺害する事件が発生した。

15日法曹界によると、韓国釜山地方裁判所刑事5部は、傷害致死の疑いで起訴された50代女性A氏に懲役3年を言い渡した。

A氏は昨年5月2日早朝、釜山市釜山鎮区にある自宅で「10年間アルコール中毒」の34歳の息子B氏をマッサージ棒で殴りつけ死亡させた。

A氏とB氏はよくケンカしており、B氏に不満を持っていたA氏は事件当日、酒を飲んだ後、眠らずに手を叩きながら起きるなどの異常行動を繰り返すB氏を見て怒りをこらえられずこのような犯行を犯した。

多発性肋骨骨折、外傷性ショックなどの傷害を負ったB氏は、治療を受けないまま部屋に放置されていたが、3日後の5月5日午前11時50分に死亡した。

この事件は国民参加裁判で扱われ、陪審員7人は満場一致で有罪判決を下した。量刑意見については懲役3年以下の執行猶予から懲役5年まで多様だった。

裁判所は「犯行対象と方法、犯行後の情況、被害の程度に照らしてその罪が重い。生命は刑法が保護する様々な法益の中で最も高貴で尊厳なもの」としながらも「A氏がアルコール中毒の息子を10年間扶養し、息子との葛藤で疲れていた状況で偶発的に犯行が行われた点、犯行を認めている点などを情状酌量した」と量刑理由を明らかにした。

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