来月1日から隔離義務解除… 40か月ぶり事実上エンデミック=韓国

韓国では来月1日から、新型コロナウイルス感染者に対する7日間の隔離義務が解除され、約40か月ぶりに事実上エンデミックに突入する。

28日、中央災害安全対策本部などによると、韓国政府は新型コロナウイルス危機警報水準を「深刻」から「警戒」に下方調整する。2020年1月、韓国初の患者発生以来約40か月ぶりにエンデミックに突入するのだ。ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は5月11日、ヨンサン(龍山)大統領室で中央災害安全対策本部を直接主催し「3年4か月ぶりに国民が日常を取り戻すことができ、うれしく思う」と述べた。

危機警報の下方調整により、感染者に課された7日間の隔離義務は解除されることになる。感染者は5日間の隔離勧告を受ける。防疫当局は、隔離義務が解除された後にも「病気のときは休む文化」定着のため、企業・学校など機関別指針を設け施行を促すという立場だ。当局は、医療機関や感染脆弱(ぜいじゃく)施設の場合、隔離義務解除後も自発的同意による隔離措置を勧告した。

地域の病院・薬局などでのマスク着用義務も解除される。マスク着用義務は、病院級以上の医療機関と入所型感染脆弱施設のみ残った。海外入国者の場合、入国後3日以内に遺伝子増幅(PCR)検査を受けるよう勧告する事項もなくなることになる。

毎週日曜日を除いて発表する新規感染者の統計は、週単位の発表に切り替えられる。PCR検査のための選別診療所は運営されるが、臨時選別検査所の運営は中断される。

ただ、新型コロナウイルス感染病等級は2級に残る。危機段階が「深刻」から「警戒」に下方調整されたことにより、感染病等級も季節性インフルエンザのような4級に下げる方案が検討されたが、脆弱層保護などのため維持することにした。これにより予防接種・生活支援・有給休暇など政府支援は当分維持される。

新型コロナパンデミック期間中に行われた非対面診療事業は、来月1日から試験事業に転換されて運営される。保健福祉部は来る30日、健康保険政策審議委員会で非対面診療試験事業に対する内容を報告することになる。試験事業は△再診患者対象△医院級医療機関中心△処方薬配送禁止などが含まれる可能性が高い状況だ。

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