「名門大生という身分を盗もうとした」20代のサイコパス女、殺害後に被害者の服に着替えて出歩いていたことが明らかに=韓国

韓国・プサン(釜山)で中学3年生の子を持つ母親を装い、家庭教師アルバイトアプリを通じて出会った同年代の女性を殺害して遺体を棄損・遺棄したチョン・ユジョン(23)が、犯行直後に被害者の服を取り出して着替えてから現場を去っていたことが明らかになった。

5日、釜山クムジョン(金井)警察署などによると、チョン・ユジョンは先月26日午後5時40分頃に中古で買った制服を着て被害者Aさんの自宅を訪れた。

警察はチョン・ユジョンがAさんと会話しながら、Aさんが一人でいるのかなどを確認後、犯行に及んだと見ている。チョン・ユジョンは犯行後、Aさんの服に着替えた。最初に来ていた制服には犯行の痕跡が残っているため、被害者の服を取り出したのだ。

チョン・ユジョンは犯行後、スーパーマーケットで買い物をして自宅に戻り、スーツケースを持ってAさんの自宅に戻り、遺体を棄損したことが分かった。

フォレンジック調査の結果、チョン・ユジョンは犯行の3か月前となることし2月からオンラインで「殺人」などを検索していたという。地域の図書館で犯罪関連の小説を借りて読んだり、放送メディアやインターネットなどを通じて犯罪捜査番組を見たりしていたことも分かった。

そして犯行から2日後の先月27日午前1時30分にキョンサンナムド(慶尚南道)ヤンサン(梁山)のナクトンガン(洛東江)の川辺で遺体の一部を遺棄してすぐに捕まった。真夜中にスーツケースを引いて人影のない草むらに降りて行くのを怪しく思ったタクシー運転手が通報した。

当時、チョン・ユジョンは血痕のついたスーツケースとAさんの身分証などを持っていた。チョン・ユジョンは最初は犯行を否認したと伝えられている。血の付いたスーツケース、身分証、現場から消えた遺体の一部などが出てくると「殺した人は別にいる。私は遺棄だけをした」という趣旨の主張をした。

しかしAさんの居住地に設置された防犯カメラの映像には、チョン・ユジョンだけが現場に現れた様子が映っていた。

チョン・ユジョンは家族と警察の説得で先月31日に自白。「殺人をしてみたかった」という趣旨の供述をしている。

警察は今月2日、チョン・ユジョンを殺人および遺体遺棄などの容疑で検察に拘束送致。事件を送致された釜山地検は協力犯罪専門担当部所属の3つの検事室に専門担当捜査チームを設置した。

検察側は「詳しい犯行動機など実態を明らかにし、罪に相応する罰を受けるようにしていく」と述べた。

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?