国家報勲部長官、「予備軍訓練の欠席処理は違法、奨学金をあげたい」…奨学金の不利益問題で=韓国
2023年06月10日 06時28分WoW!Korea

最近、韓国では予備軍訓練に参加した大学生が教授から授業を欠席したとみなされ、奨学金を一部しか受けられなかった事実が発覚し物議を醸している。
これについて、国家報勲部(省に相当)のパク・ミンシク(朴敏植)長官は「法を違反している」とし、対策を用意すると明らかにした。
朴氏は9日、フェイスブックで「予備軍の訓練に行ってきたことが出席と認められず、奨学金を受けとれないことは憲法、兵役法、除隊軍人支援法、予備軍法などから見ても違法だ」と強調した。
朴氏は「予備軍訓練に参加する学生たちは、人生の黄金期である20代前半を国に捧げた英雄だ。除隊後も国家が与えた義務を果たすために、自分の時間と肉体的苦痛に耐えながら予備軍の訓練に参加している。賞を与えるどころか、ペナルティーを与えるのは話にならない」と批判した。
また、「国家報勲部の長官として、むしろその復学した青年に私から奨学金を与えたい。誰か連絡してほしい」と付け加えた。
そして、「国家報勲部で、国のために犠牲を甘受した学生たちが正当でない理由で不利益を受けないよう、総合的な対策を早期に用意したい」と伝えた。
韓国軍の情報を伝えているフェイスブックのアカウント「陸軍訓練所の代わりにお伝えします」によると、韓国外国語大学に在学中のA氏は今学期グローバルキャンパスの外国語教育センターで2単位の校内放課後プログラムを受講し、99点で1位になった。
プログラムで1位になった受講生には12万ウォン(約1万3,000円)の奨学金が与えられるはずだった。しかし、同点者が3人いたため、優先順位が後になり、一部の奨学金しかもらえなかったという。A氏は「教授から、欠席したため減点にはならなかったが、奨学金の順位が同点者よりも後になったという説明を聞いた」と伝えた。
予備軍法では、予備軍の訓練を受けるという理由で不利益を与えないよう規定している。もし正当な理由なしに不利益を与えた人には、2年以下の懲役または2000万ウォン以下の罰金に処すとしている。
韓国外国語大学は、該当授業の成績を訂正し、A氏には1等の奨学金を全額支給することにしたという。
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