名門大生殺人事件、犯人は独特な性格だった…「カーテンに隠れてお菓子を食べていた」同窓生が証言
2023年06月19日 09時40分WoW!Korea

家庭教師紹介アプリを通して知り合った女性に接近し、刃物で殺害して遺体を遺棄した女=チョン・ユジョン容疑者(23)に自閉症スペクトラム障害の傾向があったと伝えられている。
17日、SBS時事番組「それが知りたい」は、チョン容疑者の事件を扱った。チョン容疑者は先月27日、血のついた旅行用カバンを山の中に遺棄。その後、タクシー運転手通報によっ逮捕された。
公開された防犯カメラ映像でチョン容疑者は、犯行直前、長い髪の毛を切って事件当日はあらかじめ購入した制服を着て”学生”であるかのように装っていた。
中学校時代のチョン容疑者はもの静かだったが、友人たちと一緒に遊ぶなど平凡な学生だったという。しかし、高校進学後は友人らと話すこともなく、独特な行動が目立っていった。高校の同窓生Aさんは「自分の席の横のカーテンに隠れて、その中で何かを食べていた」と回想。Aさんは「友人らが『ユジョン、何を食べてるの?』と聞くと、『ただのお菓子』と一言答えるだけだった」と当時を振り返った。
イ・グァンミン精神健康医学科専門医は「高校時代の友人たちの証言を聞くと、チョン容疑者が持つ性格の根底に自閉症スペクトラム障害があるようだ」とし、「すべての犯行過程でスリッパ(サンダル)を履いているが、それは自閉症スペクトラム障害を持つ人たちには身体感覚が非常に過敏でタイトな洋服を嫌がる傾向があるから」と説明。
また、タングク(檀国)大学のイム・ミョンホ公共・保健科学大学心理治療学科教授は、チョン容疑者にアスペルガー症候群の可能性があると提起。アスペルガー症候群は発達障害のひとつで、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする。
イム教授は「家庭教師の先生に話すシーンでは、もじもじしていない。本人が望むことも正確に聞いて、聞き出す術も知っている」とし、「直接対話する際、社会性がより落ちていたら自閉症スペクトラム障害の特性と見ることができる」と説明。その上で「深刻な精神疾患やサイコパス性向によって事件を起こすのではない」とし、「このような特性を持つ人がトラウマにさらされて、2回目の衝撃が来ると爆発する」と分析した。
犯罪心理分析家のピョ・チャンウォン氏も「ほかの犯罪者らの過去の言動を見ると、理解できるものが出てくる。一方、チョン容疑者からはまったくそのようなものが見えない」とした上で、「どのような原因も無い状態であるため、非常にうかつに、そして単純に決めつけないでほしい」と強調した。
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