来月から新型コロナ感染等級引き下げ…抗原検査「有料」=韓国
2023年07月26日 21時30分WoW!Korea

来月、韓国で新型コロナウイルスの感染病等級引き下げが予告される中、これまで無料だった迅速抗原検査費支援が終了する予定だ。ただし、60歳以上の高リスク群など、健康脆弱(ぜいじゃく)階層に提供されているPCR検査費は引き続き支援される。
保健福祉部(福祉部)は26日、今年第13次健康保険政策審議委員会(以下、健政審)を開き、新型コロナ健康保険報酬段階的終了案を議論した。健政審は今回の会議で△心脳血管疾患人的ネットワーク健康保険試験事業(案)△デジタル治療機器・人工知能臨時登録案 △精神疾患持続治療支援試験事業関連報酬改善による成果議論△吸引用カテーテル本人負担率変更△新型コロナ健康保険報酬改善事項を議決した。
まず、新型コロナ感染等級が2級から4級に調整された場合、迅速抗原検査費支援が終了する。これに先立ち政府は6月の「新型コロナ危機段階調整ロードマップ」の1段階措置で防疫措置は緩和したが、医療機関などに一時的に加算される報酬体系は維持していた。
しかし2段階措置で新型コロナ感染病等級が下向きになれば、支援体系も調整される予定だ。新型コロナ感染者と接触した無症状患者に幅広く適用された健康保険支援は一部縮小される。一時無料で適用されていた迅速抗原検査の無料支援が代表的だ。ただし、健康脆弱層に対するPCR検査費支援は維持される見通しだ。
また健政審は、心脳血管疾患人的ネットワーク健康保険試験事業などを議論し、吸引用カテーテル本人負担率の変更も議決した。
今回の議決により、心脳血管疾患人的ネットワーク健康保険の試験事業が来年1月から推進される。健政審は、試験事業が行われれば、治療専門人材間ネットワークを通じて、迅速な意思決定で対応所要時間を短縮し、患者が適時に治療を受けることができると期待している。また、9月からは新しい医療技術分野であるデジタル治療機器と人工知能(AI)映像診断医療機器に対し、健康保険を適用する方案が設けられる。
吸引用カテーテルの管理も強化される。吸引用カテーテルとは、人工呼吸器などを使用している患者を対象に、呼吸回路を開放せずに気道分泌物を吸引できる治療道具をいう。吸引用カテーテルは死亡率の減少など臨床根拠がまだ十分でなかったり、一部誤用事例が確認されている。これに伴いことし9月カテーテルを人工呼吸以外使用する場合、本人負担率を現50%から80%まで引き上げるなどの内容が改正告示される。
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