絶妙のタイミングで発表された“対北ビラ”問題への南北立場表明…南北交流の“シグナル”か?

絶妙のタイミングで発表された“対北ビラ”問題への南北立場表明…南北交流の“シグナル”か?

韓国と北朝鮮は“対北ビラ”問題を中心に、絶妙のタイミングでお互いその立場を発表し合った(提供:news1)

南北(韓国と北朝鮮)が“対北ビラ”問題を中心に、絶妙のタイミングでお互いその立場を発表し合った。南北が表面的には葛藤の中にあるように見えるが、その実、接触が再開されるのではという見方が出ている。

4日、北朝鮮は、キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長の名で談話を発表し、北朝鮮に向けた(非難の)ビラ散布に対する激しい非難と警告を出した。キム・ジョンウン(金正恩)国務委員長の妹として、北朝鮮の他のどの公式的立場よりも重きの置かれる談話発表となった。

その談話の内容は、韓国政府が自国内でなされている“対北ビラ散布”をやめさせないでいることが、南北合意違反に該当するという主旨である。

これは、去る2018年4月に開かれた南北首脳会談の結果として“朝鮮半島の平和と繁栄、統一のためのパンムンジョム(板門店)宣言”の中に「軍事境界線一帯で拡声器放送とビラの散布をはじめとした全ての行為を中止し、その手段を撤廃してこれから非武装地帯を実質的な平和地帯に作っていく」と明記されている。

キム第1副部長の談話が出た直後、韓国統一部(統一省)は会見で、“対北ビラ散布”を制度的に防ぐ方法を検討中であると発表した。事実上、北朝鮮の発表に呼応したかたちとなった。

北朝鮮の最高位人物のこのような発言は、その表面上は激しい非難となっているが、それは自尊心と主導権を維持したいという姿勢からのもので、その本音は、膠着している南北関係を改善していこうという“内心”があるのではという見方も出ている。

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