「他の職業もなく、教会の“仕事”だけをしたのに」…裁判所「“労働”ではなく“奉仕”」=韓国

「他の職業もなく、教会の“仕事”だけをしたのに」…裁判所「“労働”ではなく“奉仕”」=韓国

韓国の教会で「執事」として務めていた人が「賃金・退職金」をめぐり、裁判を起こした(画像提供:wowkorea)

「私が無知なばっかりに、あまりにも悔しくて死にたいくらいだ」

韓国ソウルで半地下の部屋に住んでいるキム・ヨンジン氏は、2010年から8年間あまり キョンギド(京畿道)ハナム(河南)市のある教会で、管理執事(教会の役職)として務めていた。教会のために働いている間、最低賃金の保障もなく、退職金ももらえなかったとして、去る2018年12月 裁判所に訴訟を起こしたが、最近 1審で敗訴判決を受けた。

裁判所は、ヨンジン氏夫婦が「仕事」をしたという主張を全く受け付けなかった。裁判所は、この夫婦には牧師などから具体的で直接的な指揮・監督を受けていたという証拠がなく、他の信徒たちと共に「奉仕」をしていただけだとし、「勤労」をしたのではないという判断である。

この夫婦は、経済的事情もよくなく 教会が私邸を提供してくれるということから、執事として務めることとなった。しかし この夫婦の予想とは違い、二人では こなせないほどの多くの仕事をしなければならなかったと語った。

裁判所は、この夫婦が「労働」ではなく「奉仕」だと判断した根拠として、この夫婦が作成した「奉仕申請書」をあげた。このことに対してヨンジン氏夫婦は「義務として執事以上は、作成しなければならない」として、定例的に教会で作成されるものなので、拒みづらいことだったと説明した。

この教会には、3人の牧師がいる。父が元老牧師、母が首席牧師、娘が担任牧師である。ヨンジン氏の妻は「首席牧師はいつも我々に『管理執事や牧師は、教会から養われて生きる人だ』と話していた」とし「牧師には、数億ウォンの退職金をあげながら、我々には部屋一つを借りる保証金1000万ウォンさえもくれないというのは、あまりにも悔しい」と語った。

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