米NYT「韓国を脅かしているのは北朝鮮ではなく人口減少」

米NYT「韓国を脅かしているのは北朝鮮ではなく人口減少」

米NYT「韓国を脅かしているのは北朝鮮ではなく人口減少」(画像提供:wowkorea)

死亡者数が出生者数を上回ったことで韓国に史上初の人口減少が発生したことについて、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は世界で最も重要な経済の1つである韓国の長期的な危機だと懸念した。

5日NYTは、韓国に対する主な脅威として北朝鮮が先に思い浮かぶかもしれないが、実際にもっと微妙な危険は人口減少と急激な高齢化だと指摘した。そして韓国の人口が2020年 に初めて減少したことを示す人口調査資料が発表されたことで、こうした懸念が浮上していると説明した。

今月3日、韓国の行政安全部(部は省に相当)は2020年12月31日基準の住民登録人口が2019年12月31日基準の5184万9861人より2万838人減った5182万9023人だったと明らかにした。

出生者は過去最低値の27万5815人を記録した一方、死亡者は増加し30万7764人を記録した。出生者が死亡者より少ない「人口デッドクロス」を示したものだ。

NYTは新型コロナウイルスの大流行が人口問題をどの程度まで悪化させているかは明らかではないと伝えた。韓国で新型コロナウイルスによる死亡者数は約1000人に達したが、基本的な結果に影響を与えてはいない。

しかし韓国銀行は先週発表された定期経済評価において、新型コロナウイルスの大流行が「結婚と出生率に否定的な影響を与え、人口高齢化を加速化している」と発表した。

政府は夫婦がより多くの子どもを産むよう財政的なインセンティブを提供している。しかし、独身を選択したり、結婚を選択しても1人だけ産むか、全く産まない若者が増えているとNYTは伝えた。

その原因としては経済・文化的理由を挙げた。韓国の若者には負担が大きすぎる住宅価格や、増加する失業率に怖気づいているという。また、女性が育児を一人で行うことに期待する男性らに対する、そして韓国に深く根付いている性差別に対する抵抗として、女性が結婚や出産を避けていると説明した。

NYTは韓国保健社会研究院のイ・サンリン研究員の「韓国の若者には未来の生活がよくなるという確信がない」との言葉を引用し、低い出生率が労働力不足などの深刻な経済的困難を招く可能性があると伝えた。

関連記事(外部サイト)