韓国で今日、新たな外相が「就任」…米韓同盟、対北・対日関係など「難題」が山積

韓国で今日、新たな外相が「就任」…米韓同盟、対北・対日関係など「難題」が山積

韓国の鄭義溶 新外相(画像提供:wowkorea)

韓国のチョン・ウィヨン(鄭義溶)新外相の公式業務が今日(9日)から始まったが、チョン外相には 取り組むべき様々な「難題」が山積している状況である。

チョン外相は、新たに発足したジョー・バイデン米政権の動きに合わせて米韓同盟を強固にし、対北問題において異見を狭めることが急務となっている。また 元徴用工・元慰安婦判決以降「険悪となっている」日韓関係改善の課題も立ちふさがっている。

韓国国会の外交統一委員会はきのう(8日)、チョン外相に対する人事聴聞会報告書の採択において与野党の合意を試みたが これに失敗し、与党単独で聴聞報告書を採択した後、ムン・ジェイン(文在寅)大統領がチョン外相の任命を裁可した。

対米関係において バイデン米大統領は同盟重視を強調していることで、ドナルド・トランプ前政権で「亀裂」の入った米韓同盟も、今後 信頼を取り戻せるものとみられている。

特に チョン外相が米韓防衛費分担金特別協定(SMA)において、今後 結果を出せるかが注目される。

一方 文在寅政権が残り1年3か月となった状況で「朝鮮半島平和プロセス」で成果を出すには“役不足”だという感も否めないが、ただ チョン外相が「朝鮮半島平和プロセス」を設計した対北政策の中心的人物であることから、その連続性と安全性は保障されるという評価も出ている。

しかし チョン長官が聴聞会で「キム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮労働党総書記には非核化の意思がある」と発言したことに対し、米国務省が「(北朝鮮は)平和と安保において深刻な脅威となっている」と反発したことから、チョン外相が今後 米韓間の異見を狭め 朝鮮半島平和プロセスの動力を維持させることができるかが大きな課題となっている。

また 険悪な状況にある日韓関係について チョン長官は去る5日の人事聴聞会で、歴史問題解決と経済的協力を並行して進める「ツートラック基調」により、日韓関係改善に乗り出す旨を明らかにしている。チョン長官は「外交的交流・疎通を通して解決の知恵を出し合いながら、建設的・未来指向的協力が再開されるよう可能な努力を傾けていく」とし「人的・経済的交流を復元させ、協力が拡大されるようにしていく」と抱負を語った。

特に バイデン政権が「日米韓3か国協力」を通じて中国をけん制するという構想を進める中、日韓関係改善に対する米国の圧力を強く受けることが予想される。しかし デリケートな歴史問題に対する本質的な異見があるため、関係改善は難しいとみられる。

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