米中覇権争いの中で…危うい韓国外交

米中覇権争いの中で…危うい韓国外交

米中覇権争いの中で…危うい韓国外交(画像提供:wowkorea)

「中国は北東アジア覇権戦略で韓国を主要国家と見ている。韓国はアメリカ同盟の『主要軸(linch pin)』であり、北朝鮮問題の当事国であるためだ。中国の戦略は、米韓同盟を弱体化させ、朝鮮半島問題に影響力を行使して、友好的な地域環境を作り上げることにある。韓国は中国に従順で、中国を安全保障の脅威とし(警戒してきた)日本とは違って、中国の浮上を受け入れた。中国は韓国を米国同盟ネットワークの中の弱点とみている 」

最近、米国の国務省東アジア太平洋次官補に任命されたブルッキングス研究所のジョン・パクが昨年7月に出した報告書の内容である。最近では、ジョー・バイデン陣営に近いシンクタンクである新安保センター(CNAS)で「米国の民主主義連合で最も弱い同盟になりうる」という主張も出た。

このような雰囲気を表すように、韓国は米国のインド太平洋戦略から押し出されている。米国が主導する「反中」クワッド国家である米国・日本・オーストラリア・インドが前線を形成し戦略的決定をする、韓国は北東アジアにだけ集中しろという態度である。

これを巡って朝鮮半島の運命が直結する米中覇権競争の中で、韓国の主導的役割の喪失と米韓同盟の弱化を懸念する声が出ている。一方、韓国は米中覇権で北東アジアだけに集中すれば、大衆牽制への負担が軽減され、外交的に余裕が生じるという見方もある。

ただ、米国と中国の間の覇権競争による「後遺症」だけでなく、同盟強化と多数決、民主主義と人権を旗印に掲げたバイデン大統領の方向性を考慮すると、機敏で先制的な対応が必要だという指摘も出ている。特に米中間で「綱渡り外交」戦略を引き伸ばしてきた韓国の外交がいよいよ試されるという予測だ。

◇バイデン「習近平は全く民主主義的でない」、米中の競争本格化

バイデン大統領は5日(現地時間)、米国CBS放送とのインタビューで、中国の習近平国家主席に対して「民主主義的な面が全くない」と述べた。これに対して米中覇権争いが本格的に開始するという解釈が出ている。

バイデン大統領の民主主義不在発言を巡って、中国政府は公式反応を出していない。ただし、一部では「共産党体制」を脅かす発言として受け入れる可能性が高いという見方もある。

最近、ホワイトハウスはまだ具体化していない対中国政策の一部を公開し、「戦略的忍耐」で中国の問題に対処するとしている。同盟国との協力を強調しながらだ。「戦略的忍耐」とはオバマ政権時代の北朝鮮政策における、全面戦争を避け、制裁を通じて北朝鮮の「崩壊」を待つという構想だ。

バイデン政権の「戦略的忍耐」は、民主主義という価値に基づき同盟国との協力・圧迫を通じて、中国の立場と行動の変化を狙うという意味で解釈される。

◇曖昧な立場を維持... 米国がみる「韓国の立場」に変化が

バイデン政権は最近、トランプ政権の中国牽制、インド・太平洋政策の決定版であるクワッド(Quad)を継承・発展させることを明らかにした。クワッドは、「インド太平洋版NATO」と呼ばれ、加盟国は合同軍事訓練を実施するなど協力体制を固めている。

バイデン政権の「クワッド国家への注力」が目に見えるという。特に日本とは、迅速な首脳間通話と「自由で開かれたインド太平洋を実現するための協力」基調を強調している。一方、米韓同盟は「北東アジアの中核軸」とし、相対的に戦略的価値を北東アジアに限定している形だ。

米国は昨年、クワッドに韓国とベトナム、ニュージーランドの3カ国が追加された「クワッドプラス」構想について言及している。政府は当時、「良い考えではない」と否定的な立場をとった。現在は、「具体化されていない構想について、政府の立場を明らかにすることはまだできない」と曖昧な立場を維持している。

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