北朝鮮、コロナワクチンを「産地偽装」か

北朝鮮が『ワクチン産地偽装』のため、新型コロナのワクチンに関する情報を奪取か

記事まとめ

  • 北朝鮮系と見られるハッカーが新型コロナのワクチンに関する情報を盗もうとしたらしい
  • また、北朝鮮はワクチンのサンプルを取り寄せ、模造品を作る作業を行っているという
  • 『なんちゃって国産ワクチン』を作り、金正恩氏の業績にしようとしているらしい

北朝鮮、コロナワクチンを「産地偽装」か

北朝鮮、コロナワクチンを「産地偽装」か

2020年1月27日、新型コロナウィルスについて解説する北朝鮮保健省国家衛生検閲院のパク・ミョンス院長(朝鮮中央テレビ)

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、米製薬大手ファイザー、独ビオンテック、欧州医薬品庁(EMA)などがサイバー攻撃を受けたのは昨年12月のこと。北朝鮮系と見られるハッカー組織は、新型コロナウイルスのワクチンに関する情報を盗み出そうとしていたようだ。

情報機関の偵察総局は、1998年にできたサイバー攻撃部署の121部隊を、今年1月3日に325局に編入させて、金正恩総書記からの指示を直接受ける体系に変更し、ワクチンに関する情報を盗み出すハッキングを行なった。情報の奪取には成功したものの、その後の過程で問題が生じたようだ。

デイリーNKの北朝鮮国内の高位情報筋によると、北朝鮮国内ではワクチン製造技術をすべて確保したとの主張がなされているが、国産ワクチンの製造に関する研究は進んでいない。それだけの技術力がないからだ。

しかし、金正恩氏はワクチン開発に関して随時報告を受け、国産ワクチンの開発の重要性を関係者に強調しているという。国産であることが、自分の業績となるからだろう。

一方で情報筋は、当局が最近、中国とロシアで製造されたワクチンのサンプルを取り寄せ、金日成総合大学の生物学研究所などワクチン研究機関に分析させ、模造品を作る作業を行わせていると明らかにした。つまり、研究者レベルでは、独自の技術力でのワクチン開発を半ば諦め、「なんちゃって国産ワクチン」を作ろうとしているものと思われる。

北朝鮮は今までも、自動車、テレビ、スマートフォン、タブレットPCなどの部品を海外から取り寄せ、国内で組み立てて自国のブランド名で販売するという「なんちゃって国産品」を量産してきたが、その手法をコロナワクチンでも使おうとしているようだ。

北朝鮮国民が接種するのが、どのようなワクチンになるのかは今の段階ではわからないが、どうなろうとも、「ワクチンが打てたのは元帥様<金正恩氏>のおかげ」とプロパガンダのネタに使われることだけは確かだろう。

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