北朝鮮、コロナ対策指揮部を「司令部」に格上げ…米メディア報道

北朝鮮、コロナ対策指揮部を「司令部」に格上げ…米メディア報道

13日の朝鮮労働党中央委員会第7期第16回政治局会議で発言する金正恩氏(2020年8月14日付朝鮮中央通信)

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は18日、北朝鮮が新型コロナウイルス対策で設置した中央緊急防疫指揮部が格上げされ、中央緊急防疫司令部に名称が変更されたもようだと報じた。司令官には、金正恩党委員長が自ら就任したという。

平壌市の幹部消息筋が同日、RFAに対して語ったところによると、「13日に開かれた朝鮮労働党政治局会議で、中央緊急防疫指揮部の名称が中央緊急防疫司令部に変更され、軍隊式の組織体系を備えることになった。金正恩委員長が自ら司令官を引き受けた」という。

朝鮮中央通信の14日付の報道によると、前日に開催された党中央委員会第7期第16回政治局会議では「非常防疫戦が長期化することに合わせて国家的な整然とした防疫活動システムを立てるための機構的問題で合意し、新たに創設された機構が自分に付与された権能を正しく行使して責任感と役割を強めることに関する問題が指摘された」という。ただ、新たな機構の名称や組織体系など、具体的な内容は明らかにされていない。

前出の消息筋によれば「中央緊急防疫指揮部が司令部に移行したのを受けて、全国の道党委員会に設置された地方の緊急防疫指揮部は緊急防疫師団となり、道党委員長が師団長に就任した。郡単位でも同様に、指揮部は旅団となり、郡党委員長が旅団長に任命された」という。

消息筋はさらに、「中央緊急防疫指揮部から司令部への移行に伴って、新型コロナウイルスを遮断するための科学的、具体的な戦略は提示されなかった。全党、全軍、全民を司令部の指揮と統制に無条件で服従させることを焦点とした措置であるのは明らかだ」と指摘。

また、「最高尊厳(金正恩氏)が司令官になっただけに、当局が新型コロナウイルスの感染防止に、戦争に臨むのと同様の覚悟で取り組むものと見られる。司令部は軍隊式のシステムで運営されており、感染防止対策を阻害する行為には軍法が適用される」と説明した。

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