菅氏の拉致担当相留任 家族「心強い」「具体的成果を」

菅氏の拉致担当相留任 家族「心強い」「具体的成果を」

内閣改造を前に行われた臨時閣議をうけ、会見する菅義偉官房長官=11日午後、首相官邸(三尾郁恵撮影)

 11日の内閣改造で、菅義偉官房長官が引き続き拉致問題担当相を担うことになり、北朝鮮による拉致被害者家族からは期待感とともに、具体的な成果を求める声が続いた。

 家族会代表で田口八重子さん(64)=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(81)は「菅さんは安倍総理に一番近い位置で物が言える。拉致問題を解決するための具体的な提案をしてもらいたい」と訴えた。

 拉致をめぐっては、トランプ米大統領が金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談で、非核化とともに拉致を再三提起。今月下旬には、米朝実務者協議の開催も取り沙汰されており、非核化と連動して拉致の進展に期待がかかる。

 横田めぐみさん(54)=同(13)=の母、早紀江さん(83)は「すべての拉致被害者に一日も早く祖国の土を踏ませていただきたい。政府には一刻も早く助けてほしいと訴え続けてきた。それ以外に願いはありません」と強調。弟の拓也さん(51)は、北朝鮮がミサイルなど飛翔体の発射を繰り返していることに触れ、「北朝鮮の狙いは何なのか、見極めないといけない」と指摘。「菅さんの留任は心強いこと。日本政府にはより主体的な行動を求めたい」と話した。

 安倍晋三首相は「次は私自身が金委員長と向き合う」と公言。日朝首脳会談の実現に強い意欲を示している。有本恵子さん(59)=同(23)=の父、明弘さん(91)は「内閣改造に関係なく、安倍首相は北朝鮮の指導者と向き合ってほしい。時間がたつほど信用をなくしてしまう」。市川修一さん(64)=同(23)=の兄、健一さん(74)は「長い時間が過ぎたが、気持ちを強く持って朗報を待ちたい」と述べた。

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