反日演説をする女子高生…浮き彫りになる「韓国の病」8・15現地ルポ

■「光復節」現地ルポ 反日と反大統領に分断された韓国の断末魔(1/2)


 静かに祈りを捧げる終戦記念日が、隣国ではまるで「開戦記念日」の様相を呈していた――。日本を挑発し、徹底的に戦うと言わんばかりの反日デモ。他方、反日派と反大統領派が衝突して火花を散らす。至るところで「戦い」が起きた8月15日の韓国、現地ルポ。

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「皆さん、不買運動にどれだけの人が参加していると思いますか?」

 8月15日午前、韓国の首都ソウルの市庁前広場で行われた約2千人規模の反日集会。西日本に大混乱をもたらした台風10号の影響で、この日は彼の地にも雨が降り注いでいた。

「私の友だちも、まだ平気で日本製品であるポカリスエットを飲んでしまっています!」

 集会では、雨をものともせず、ひとりの女性が特設ステージ上で熱い反日演説を展開していた。

「もっと、日本製品不買運動に力を入れていかなければならないと思います?」

 女性が大声で訴えると、聴衆は大きな拍手で応えた。テレビを通じて反日運動をよく目にしている日本人にとって、韓国でのこのような光景はもはや既視感を覚えるものでしかないかもしれない。だが、この女性および彼女の「友だち」の素顔を知ると、既視感で済ますことのできない違和感を覚えるに違いない。正確には、彼女はこう声を張り上げていたのだ。

「私のクラスメイトも、まだ平気で日本製品であるポカリスエットを飲んでしまっています!」

 彼女は、政治的には未成熟なはずの高校2年の女子生徒だったのである。この女子高生が成人し、結婚して出産、その子どもが……という「負の連鎖」を想像すると、「韓国の病」の深刻さが改めて浮き彫りとなってくるのだった。

「8・15」

 この日は日本にとってそうであるように、韓国にとっても「特別な日」である。光復節。1945年8月15日、日本による統治から解放された記念日である同日は、韓国では祝日となっている。

 しかし、「祝い」とは裏腹に、当日のソウルは「呪い」のムードに満ちていた。とりわけ、「三・一独立運動」から100年の節目の年であり、折しも「日韓経済戦争」真っ只中の今年の光復節は、韓国の人々にとって「特別感」が増していたようだ。冒頭で紹介した女子高生による演説が象徴するように反日、つまり日本への呪いの言葉で埋め尽くされたのである。

■反日博物館に長蛇の列


 例えば同日夕刻、先ほどの集会とはまた別で、ソウル中心部の光化門広場で行われた反日集会には、あくまで主催者発表ではあるものの10万もの人が集まっていた。通称ロウソク集会と呼ばれるこの集会では、アジテーターの呼びかけと同時に、参加者が一斉に「NOアベ」と書かれたプラカードとロウソクを掲げた。そして、声を揃えて「NO、NO、NO、NO、NOアベ!」なる“オリジナルソング”を、なぜか能天気かつポップに歌い上げた上で、

「アベは謝罪しろ!」

「アベは辞めろ!」

 といったフレーズを、飽きることなく約2時間にわたって何十回、何百回となく繰り返したのである。参加者の中には、安倍晋三総理の写真に黒いチョビ髭を加え、その背景にナチスのハーケンクロイツを添えたプラカードを手にした人もいた。要は「アベ=ヒトラー」というわけだ……。

 この集会にも、高校生をはじめとする子どもが多数参加していた。やはり韓国での反日の根深さに思い至らざるを得ない。

 こうして地下水脈にまで浸透してしまっている反日。それを実感させる光景は他にも見られた。

 光化門広場から車で10分ほどの場所にある西大門刑務所歴史館。日本統治下で刑務所として使われていたこの建物は、現在、当時の様子を再現した「博物館」となっている。

 その展示物のいくつかを紹介すると、天井から逆さ吊りにされ、頭から桶に突っ込まれて「水責め」を受ける罪人の原寸大人形(写真1)。また、爪の間に突っ込んで罪人を拷問するための箸(写真2)。さらに、「実体験」ができる、人ひとりがようやく入れる狭さの独房(写真3)。これらが「史実」なのかどうかはさておき、少なくとも来館者に反日意識を強烈に植え付けることだけは「確実」な博物館なのである。

 そして驚くべきは、光復節当日、この博物館で300メートルにもわたる長蛇の列ができていたことである。しかも、その多くは就学前の子どもを伴った家族連れや、仲良く手を繋いだ若いカップル。つまり、ディズニーランドよろしく、祝日のこの日、韓国では反日を「楽しむ」ための博物館に人々が群がっていたのである。そんな韓国の人たちに、いくら未来志向の日韓関係を目指そうと言われても、首肯できる日本人は多くはあるまい。

(2)へつづく

「週刊新潮」2019年8月29日号 掲載

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