「韓国仏教」の生臭ぶり ポルシェに賭博、政府予算の横領、信者にブロマイド購入強制

韓国の仏教に腐敗の温床であると指摘 政府予算の横領や信者へのブロマイド購入強制

記事まとめ

  • 韓国の仏教は日本の干渉がなくなって以後、腐敗の温床になっているという
  • 元僧侶が寺院に侵入して窃盗を働いたり、住職らが政府予算を横領する事件が起きた
  • 8人の僧侶がたばこを吸い、酒を飲みながら賭博に興じる動画が公開されたこともある

「韓国仏教」の生臭ぶり ポルシェに賭博、政府予算の横領、信者にブロマイド購入強制

■腐敗の温床に


 年が明けても相変わらずのコロナ禍。それでも、韓国仏教の信者の信心は深いものがあるようで……。韓国仏教の生臭ぶりをリポートする。

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 韓国では三韓時代の4世紀から6世紀にかけて、仏教と儒教、道教が中国から伝えられた。

 新羅が半島を統一して以後、国教となった仏教は勢力を拡大し、続く高麗時代には広大な土地を所有。また商業や高利貸業などを営んで富と権勢を手にした。

 14世紀末に誕生した李氏朝鮮王朝は、「斥仏崇儒」 政策を掲げて、1万以上あった仏教寺院を242寺に限定し、仏教僧の首都入城を禁止する。

 儒教を国教とする名目だったが、朝鮮王朝を創設した李成桂は、仏教寺院の資産を取り上げ、出家しようとする人から身分に応じて租税を徴収するなど、貧しかった財政を確保する目的があったようだ。

 その後、日本が大韓帝国を併合すると、韓国キリスト教会が抗日を掲げて勢力拡大を図った一方、仏教寺院は日本に擦り寄った。

 1919年に発生した三・一抗日運動の独立宣言文に署名した宗教家33人うち、31人がキリスト教系指導者で、仏教指導者は2人だけだった。

 韓国仏教は「韓国併合ニ関スル条約」が締結された2か月後の1910年10月に、日本の曹洞宗と連合条約を結んで近代化に取り組み、近代化に反対する寺院は臨済宗に改宗した。

 翌1911年1月、朝鮮総督府が寺刹令を公布し、30の本山が整備された。

 各本山は寺法を制定し、総督府の認可を得て所属する末寺に施行するなど、独立性を持つと同時に末寺を支配した。

 本山制度は現在にも受け継がれるが、日本の干渉がなくなって以後、腐敗の温床になっている。

■政府予算を横領


 日本では、肉食や妻帯を実質的に許している仏教も珍しくない。

 日本仏教は江戸時代まで幕府や藩など為政者の支援を受けたが、維新後には援助がなくなり、寺院は自活が求められるようになった。

 明治政府は寺院の兼業と世襲を可能とする妻帯、また僧侶が肉や魚を食べる自由を認めた。

 日本に倣った韓国仏教も妻帯を認めたが、戦後、キリスト教徒の李承晩初代大統領が「妻帯僧は寺刹から退去せよ」と談話で述べると、韓国最大宗派の曹渓宗は、日本仏教との決別を掲げて妻帯を禁止。一方、日本の近代化仏教を継続したい妻帯僧らは太古宗を創設した。

 現在、韓国仏教は80%が曹渓宗で、太古宗や天台宗が続いている。

 天台宗は現在、日本、中国、韓国に共通する唯一の宗派で、曹渓宗と太古宗は韓国独自の宗派である。

 統治時代に主流だった圓宗と臨済宗は、いまは曹渓宗と太古宗に分かれている。

 曹渓宗は日本が持ち込んだ近代仏教を“浄化”させ、仏教の教えと朝鮮仏教の伝統を守る方針を掲げたが、さまざまな問題を引き起こしている。

 2016年、ハーバード大出身の米国人である玄覚僧侶は、韓国仏教はお金ばかりに関心がある祈福仏教だと批判した。

 祈福=“金”である。

 玄覚僧侶はまた「西洋人、特に西洋女性」に曹渓宗の出家生活を勧めることは絶対にできないと付け加えた。

 2002年から韓国観光公社と曹渓宗が寺院生活を体験する「テンプルステイ」事業をはじめると、住職らが集団で政府予算を横領した。

 テンプルステイの専用施設を建設した会社からリベートを受け取っていたのだ。
 
 また文化財の指定を受けている寺院は、政府の財政支援を受けながら「文化財観覧料」を徴収するなど、寺院経理はどんぶり勘定で、闇に包まれている。

■窃盗を働いた結果…


 僧籍を離れた元曹渓宗僧侶が、ある寺院に侵入して窃盗を働いたことがあった。

 盗難品は3億5千万ウォン(1ウォン=0.094円)のゴルフ場会員権と5千万ウォン相当のティファニーのダイヤモンド時計、1千万ウォンを超えるサファイア指輪などで、皮肉なことに、僧侶の贅沢な暮らしぶりに批判の声が上がった。

 さらに、ポルシェやアウディなど高級外車やゴルフ会員権を所有し、境内にテニスコートなど運動施設を整備する名目で得た資金で、ゴルフの練習施設を作る住職は数知れない。

 2012年5月9日、僧侶が賭博に興じる動画が公開された。

 百済時代から続く古刹・白羊寺の住職が亡くなり、その四九日法要に出席するため、近くのホテルに前泊した曹渓寺前住職の中央宗会議員ら8人の僧侶がたばこを吸い、酒を酌み交わしながらポーカーに興じた動画で、1万ウォン札や5万ウォン札が飛び交っていた。

 僧侶たちは4月23日午後8時から24日午前9時15分まで徹夜で賭博を行い、24日10時から始まった法要に出席した。

 動画が公開された翌日、曹渓宗は8人を賭博容疑で検察に告発し、教団トップの宗正真際和尚が公式に謝罪、総務院の執行部6人全員が辞任。

 賭博動画は、総務院長ポストの選挙を巡って対立した派閥の関係者が設置した隠しカメラで撮影されたと見られている。

 事件を告発した僧侶は、2010年に総務院長の経歴詐称疑惑を指摘し、院長の当選無効を主張する訴訟を起こして曹渓宗から僧籍を剥奪されていた。

 そして11年12月には、曹渓宗の僧侶がソウル・江南地区の風俗店に出入りしていた疑惑の調査を求めるデモを総本山曹渓寺前で行っている。

 同5月18日には、「徹夜賭博」を報道した仏教系放送の代表者が僧侶から暴行を受ける事件が発生した。

 加害者はソウル都心の副住職だったが、賭博動画に“出演”した後、副住職と宗派会議員を辞任、教団の役職に就くことができない「公権停止3年」の懲戒処分を受けていたのだ。

■信者は僧侶のブロマイドを求め


 朝鮮総督府は「寺刹令」を発布し、韓国寺院をはじめは30、後に31の本山とその本山の下に末寺を配置するピラミッド構造を構築して仏教寺院を監督した。

 また総督府の近くに創建した覚皇寺に本山連合事務所を置き、各本山の住職から選定した委員長に連合事務を担当させた。

 本山制は戦後、廃止されたが、朴正煕政権時代に大韓仏教曹渓宗が25教区本山制度を導入して「曹渓寺」に改称された覚皇寺が総本山となった。

 2008年、曹渓宗と韓国観光公社は観音霊場の札所を巡る「韓の国三十三観音聖地」を整備した。

 日本からの独立を宣言する宗派が、日本人観光客の集客を至上命令とする公社の協力を得て、日本各地の三十三所巡礼を模倣したのである。

 曹渓宗本山の売店には、僧侶らの肖像写真や読経CDが並んでいる。2020年もクリスマス前にはクリスマス・ツリーがお目見えした。

 韓国の若者がK-POPアイドルのブロマイドや音楽データを求めるように、信者は僧侶のブロマイドを求め、読経CDを購入する。

 クリスマス・ツリーや信者の子供がサンタの着ぐるみを着て並び、“お祭り”気分を盛り上げるのだ。

 本山は最小60、最大300の末寺の住職の人事権を有しており、本山の住職が代わると末寺の住職も入れ替わる。

 僧侶たちは住職の座を“購入する”上納金を稼ぐため、ファンを増やして本山の権力者に貢ぐ資金集めに奔走しているのだ。

佐々木和義
広告プランナー兼コピーライター。駐在員として渡韓後、日本企業のアイデンティティや日本文化を正しく伝える広告制作会社を創業し、現在に至る。日系企業の韓国ビジネスをサポートする傍ら日本人の視点でソウル市に改善提案を行っている。韓国ソウル市在住。

週刊新潮WEB取材班編集

2021年1月1日 掲載

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