欧州市場で韓国現代自動車グループが4位に トヨタ系やBMWグループ上回る

昨年、欧州市場において、現代自動車グループの販売台数が、トヨタグループやBMWグループを上回り、グループ別で4位だったことが分かった。ブランド別でも現代自動車と起亜自動車はそれぞれTOP10に入っている。

21日、欧州自動車工業協会(ACEA)の調べによると、昨年の欧州の自動車市場規模は1128万6939台と集計された。これは前年比4.1%下落した数値で、1993年以降では最も低い実績となった。車両用半導体供給不足などグローバル完成車メーカーの部品需給の支障が主な原因として挙げられる。

(ACEAの当該レポートURL:https://www.acea.auto/pc-registrations/passenger-car-registrations-4-6-in-2022-12-8-in-december/)

国別では唯一、ドイツのみが成長した。ドイツの市場規模は前年比1.1%増加した。 イタリアは9.7%減、フランスは7.8%減、スペインは5.4%減、イギリスは2%減となった。

グループ別で最も販売台数が多かったのはフォルクスワーゲングループだった。前年比で5.6%減となったが、計約279万台を販売し、欧州市場で1位を占めた。このうちブランド別ではフォルクスワーゲンが約120万台、アウディが約61万台、シュコダが約54万台、セアトが約35万台、ポルシェが約8万台などだった。

グループ別で二番目に販売台数が多かったのはステランティスグループだった。前年比13.7%減となったが、計約205万台を販売した。このうちブランド別ではプジョーが約62万台、オペルが約43万台、フィアットが約40万台、シトロエンが約38万台、ジープが約10万台などだった。

当該レポートキャプション/ACEA

三番目に販売台数が多かったのはルノーグループだった。前年比で2.9%減となったが、計約106万台を売った。ブランド別ではルノーが約58万台、ダチアが約48万台などだった。

韓国の現代自動車グループは欧州で四番目に販売台数が多かった。前年比で4.9%増となる約106万台を売り、ルノーグループと僅差だった。ブランド別では起亜自動車(キア)が約54万台、現代自動車(ヒョンデ)が約52万台だった。

五番目にはBMWグループが入った。前年比4.8%減となる約82万台を販売。このうちBMWが約65万台、ミニ(MINI)が約17万台だった。

日本のトヨタ自動車グループは前年比6%増となる約76万台を販売し、グループ別では6番手となった。ブランド別ではトヨタが約71万台、レクサスが約5万台だった。前年比6%増という数値は、グループ別では欧州で最も高い実績となっている。

日産は約24万台(4.7%減)、マツダは約14万台(9.9%減)、ホンダは約6万7千台(1.8%減)、三菱は約5万7千台(22.4%減)などだった。

ブランド別での1位はフォルクスワーゲンだった。2位はトヨタ、3位はBMW、4位はベンツ、5位はプジョー、6位はアウディ、7位はルノー、8位は起亜自動車、9位はシュコダ、10位は現代自動車となっている。

一方、昨年欧州のベストセリングカーはプジョー208が選ばれた。計22万台が販売された。 前年比で最も高い販売量を示したモデルはテスラのモデルYであった。前年比260%成長した。





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