フォードのEV火災事故、原因は韓国製バッテリー…米当局の文書で判明

去る2月4日、米国でフォードF-150ライトニングの出荷場で安全検査のために待機していた車両から火災が発生したが、米国道路交通安全局(NHTSA)の文書を通じて正確な火災の原因がバッテリーにあることが分かった。バッテリーを納品したのは韓国のSKオンだ。

フォードは工場稼働を再開した後、2023年型F-150ライトニング18台に対するリコールを発表した。これはNHTSAが当該調査結果を発表したことに起因するものだ。

NHTSAは「高電圧バッテリーが高い充電状態にある時、バッテリー内部でショートが発生する可能性があり、これにより火災が発生する可能性がある」と診断し、「高い充電状態で陰極アルミニウムタブと陽極の電極物質が接触してショートが発生し、火災が起きたと思われる」と推定した。

NHTSAはショートによる火災の原因をバッテリー供給会社であるSKオンにあると判断した。NHTSAは当該報告書(PDF)の「原因説明(Description of the Cause)」欄において、「Due to production process deviations at the supplier(サプライヤーの生産工程の偏差により)」と記述している。

先立って、韓国メディアによると、F-150ライトニングにはSKオンがジョージア工場で生産したNCM9バッテリーが全量搭載されていたと伝えられていた。

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SKオンは総額26億ドルを投資し、ジョージア州でバッテリー第1―第2工場を運営している。2019年に着工し、昨年から量産を開始したバッテリー第1工場は、9.8ギガワット時(GWh)の生産能力を備えている。11.7GWh規模の第2工場は今年生産に突入した。

SNEリサーチによるとSKオンのバッテリーはF-150ライトニング以外にも現代自動車のアイオニック5や起亜自動車のEV6にも搭載されている。SKオンの昨年の電気自動車バッテリー市場におけるシェアは5.4%で世界5位につけている。

一方、最近フォードは中国のバッテリーメーカーであるCATLと納品契約を締結する動きを見せている。





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