「中国がTPP加盟国に支持を求める」「日豪が反対の可能性も」韓国貿易協会
2023年04月27日 10時52分コリア・エコノミクス

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韓国貿易協会(KITA)は26日、インサイドUSトレードの情報をもとに、中国の王受文商務部副部長兼国際貿易交渉副代表が4月23日の記者会見で、中国はCPTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への加入を希望しており、加入が承認されれば関連義務を履行する能力があると述べ、加盟国に対し中国の加入を支持するよう求めたと伝えた。
王副代表は、中国のCPTPP加入が「アジア・太平洋地域の経済統合に役立ち、域内の産業及びサプライチェーンの安定性及び信頼性を維持するために非常に重要である」と強調したという。
王副代表の発言の非公式な翻訳によると、彼は中国政府が「CPTPPのすべての条件について深い研究を行い、加盟のために支払う費用と利益を評価し、すでに一部の自由貿易試験地域と自由貿易港でCPTPPのルール、規制、管理、標準の高い基準を満たすための実験を行っている」と述べたという。
王副代表は、中国の加入はすべての加盟国に大きな利益をもたらすため、「11の加盟国すべてが中国のCPTPP加入を支持することを期待している」と発言したとのこと。
環太平洋経済連携協定(Trans-Pacific Partnership, TPP)を母体として誕生したCPTPPには、カナダ、オーストラリア、日本、シンガポールなど11の加盟国が参加しており、先月、加盟国が英国のCPTPP加入を最終承認した。
韓国貿易協会は、中国は2021年にCPTPP加入申請書を提出したが、評価の進捗状況については公式にはほとんど知られていないと指摘。その上で一部のアナリストからは、先に加盟を申請した英国が優先される可能性や、中国の加盟を日本、オーストラリアなどが反対する可能性があるなどの分析を伝えたる。CPTPPに加入するためには、全加盟国の全会一致の承認を得なければならない。
一方、エクアドル、ウルグアイ、台湾もCPTPP加入を申請した状態であり、ウクライナも間もなく加入を申請する予定である。
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