中国の衛星打ち上げ急ピッチ=年明け以来43日間で日本の過去2年半分、年間ではJAXA設立以来の実績凌駕へ

中国の衛星打ち上げ急ピッチ=年明け以来43日間で日本の過去2年半分、年間ではJAXA設立以来の実績凌駕へ

中国は2018年になってから、7回の衛星打ち上げにすべて成功した。成功回数は日本の過去2年半の実績に相当する。中国の2018年内の打ち上げは35回で、日本の宇宙航空研究開発機構設立以来の実績を超える見通しだ。写真は西昌衛星発射センター。

中国は12日、長征3号Bを用いての北斗3号M3、北斗3号M4の測位システム衛星2基の軌道投入に成功した。2018年1月1日から同日までの43日間で、中国は発表されているものだけでも7回の打ち上げにすべて成功した。一方で、現在から数えて7回目の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星打ち上げ成功は15年8月だった。中国は18年になってからだけでJAXAの2年半分の実績を上げたことになる。

13日付中国青年報によると、中国運載火箭技術研究院(運搬ロケット技術研究院)関係者は18年内の打ち上げについて、北斗シリーズや月探査機の嫦娥4号を含め、過去最多の35回を予定していると説明した。

一方で、JAXAは2003年の設立以来、JAXAミッションとしての衛星打ち上げに27回成功している(米国でのスペースシャトルを利用した打ち上げ、ロシアが運用するバイコヌール宇宙基地からのドニエプルロケットを使った打ち上げを除く)。中国は2018年の通年では、設立から現在に至るまでのJAXAの全実績を上回る打ち上げを実施する見込みだ。

中国の14年からの衛星打ち上げ回数は、同年が15回(すべて成功)、15年は19回(同)、16年は22回(1回失敗)、17年は16回(1回失敗)だ。16年に失敗した際には、打ち上げ回数の多すぎで作業に問題が出たとの指摘もあり、回数を減らした17年にも1回の失敗を経験している。しかし、18年内に打ち上げを35回予定していると関係者が語ったことから、「高密度打ち上げ」の自信を持つようになったと言ってよい。

中国の衛星打ち上げは1900年代まで失敗も多く、96年2月には打ち上げ直後のロケットが集落(関係者家族宿舎ともされる)に墜落し大量の死傷者を出す事故も起こしている。

しかし2000年以降は成功率も大幅に向上した。08年から17年までの打ち上げ回数は156回で、部分成功を除く完全成功率は96.8%。一方、日本の衛星打ち上げ用主力ロケットのHIIAの成功率は三菱重工業によると97.3%(37回打ち上げ)で、能力を向上させたHIIBは6回の打ち上げにすべて成功した。中国は現在、日本と比べてさほど遜色のない打ち上げ成功率を保有していると言える。(翻訳・編集/如月隼人)

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