麻薬密輸でインドネシアで服役、豪女性12年ぶりに帰国

【5月29日 AFP】インドネシアのバリ(Bali)で麻薬密輸の罪で有罪判決を受けて長年服役していたオーストラリア人のシャペル・コービー(Schapelle Corby)元受刑者(39)が28日、12年ぶりに帰国した。

 コービー元受刑者は27歳だった2004年、大麻数キロをサーフィン用具の中に隠していたとしてバリの空港で逮捕された。翌年の裁判で禁錮20年が言い渡されたが、数度の恩赦などで減刑となり、9年服役した後、2014年にバリに3年間とどまることを条件に仮釈放された。

 コービー元受刑者は大麻は知らない間に誰かが入れたものだとして、一貫して無実を主張してきた。母国オーストラリアでも、コービー元受刑者はわなにはめられたとか、インドネシアの司法制度は腐敗していて彼女はその犠牲者だなどと、同元受刑者を支援する声が上がっていた。

 これに対しインドネシアでは、コービー元受刑者はメディアに「ガンジャ・クイーン(大麻の女王)」と呼ばれ、自国の厳格な麻薬取締法を支持する大半のインドネシア国民からも、同元受刑者への同情はほとんどみられなかった。

 コービー元受刑者の逮捕、収監は物議を醸したが、インドネシアはこれ以降、麻薬取り締まりを一層、強化。麻薬密輸の犯罪者を対象に死刑判決をより下すようになり、2015年4月にはオーストラリア人2人を含む外国人8人の死刑が執行された。(c)AFP/AFPBB News