スペイン南部で森林火災、世界遺産の国立公園も被害

【6月27日 AFP】スペイン南部アンダルシア(Andalusia)自治州で森林火災が発生し、当局によると25日までに1850人が避難した。負傷者は報告されていないが、鎮火作業は難航しているもようだ。国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage Site)に登録されている国立公園にも被害が出ている。

 アンダルシア自治州の環境当局者が現地テレビ局に語ったところによると、火災は24日夜にモゲール(Moguer)で発生。翌日朝までに世界遺産の自然保護区「ドニャーナ国立公園(Donana National Park)」に広がった。

 避難者の多くはキャンプ場に滞在していた人たちだったという。

 救急当局によれば、地元当局は消火活動のため550人を動員し、ヘリコプターや航空機計23機も投入している。被害の全容はつかめていない。消火活動は強風や高温によって通常よりも難しくなっているという。

 出火原因は分かっていないが、自治州の知事は「人為的な要因も排除できない」と述べている。

 ドニャーナ国立公園は豊かな生物多様性で有名で人気観光地にもなっている。さまざまな生態系が存在し、スペインオオヤマネコやイベリアカタシロワシなど絶滅危惧種の野生動物も生息している。

 隣国ポルトガルでも1週間ほど前に山火事が発生し、60人余りが死亡している。(c)AFP/AFPBB News