モンゴル語教育激減、中国が内モンゴルで「文化的ジェノサイド」 内モンゴルの大草原に吹き荒れる「同化政策」という冷たい風

モンゴル語教育激減、中国が内モンゴルで「文化的ジェノサイド」 内モンゴルの大草原に吹き荒れる「同化政策」という冷たい風

モンゴル語教育激減、中国が内モンゴルで「文化的ジェノサイド」 内モンゴルの大草原に吹き荒れる「同化政策」という冷たい風の画像

(譚 ?美:作家)

 もう30年も前のことだが、中国の内モンゴルに行ったことがある。内モンゴル自治区政府が招請した日本の経済学者のチームに通訳として随行した。

 北京から列車で12時間かけて区都・フフホトに着くと、なにやら懐かしさを覚えた。街行く人々がみな穏やかな顔つきで善良そうだ。日本人と雰囲気がよく似ている。なるほど日本人は「モンゴロイド」に分類されるだけあって、ルーツはここにあるのかと感じ入った。

内モンゴルで耳にした「さくらさくら」のメロディー

 伝統的な人類学では、20万〜15万年前にアフリカ大陸で誕生したホモ・サピエンスが、アラビア半島、イランに出て世界へ拡散したうち、北ルートでアラカン山脈、ヒマラヤ山脈を越えて、ユーラシア大陸東部へと進出した人々が独自の遺伝的変異を遂げて、モンゴロイドが形成されたとされる。

 モンゴロイドは、さらに樺太を経て、日本の北海道に到達して、縄文人になった。遺伝子を解析すると、縄文人の遺伝子はアイヌ民族に強く受け継がれ、大和民族には影響が少ないとされる。日本には別ルートで到来した新モンゴロイドの弥生人もいるが、日本全体としては、北海道のアイヌ民族から沖縄の琉球民族まで含めて、少なからず縄文人の血を受け継いでいるのだという。

 モンゴロイドは黄色人種で、身長が低く、顔の彫りが浅く、一重瞼、体毛が少ないのが特徴だ。今でも新生児の中には、お尻に黒いアザのような「蒙古斑」がある子がいて、成長と共に消えるのも、そのなごりだろう。

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