停戦でも消えぬ憎悪、20年前の「ガザ取材」で見たハマスの素顔 イスラエルへの憎しみ絶やさぬハマス、その日常と戦闘を撮った

停戦でも消えぬ憎悪、20年前の「ガザ取材」で見たハマスの素顔 イスラエルへの憎しみ絶やさぬハマス、その日常と戦闘を撮った

停戦でも消えぬ憎悪、20年前の「ガザ取材」で見たハマスの素顔 イスラエルへの憎しみ絶やさぬハマス、その日常と戦闘を撮ったの画像

(フォトグラファー:橋本 昇)

 日本時間の5月21日午前8時、イスラエルとガザ地区を実効支配するハマスがようやく停戦に入った。イスラエル側では12人、ガザのパレスチナ側では232人とされる死者を出した11日間に及ぶ交戦がやっと終わりを迎えた。

 ひとまず戦闘状態は終わったが、もちろん双方の間に横たわる問題が解決したわけではない。両者の間には、解決しない土地争い、互いへの憎しみの連鎖が存在している。

 もう20年近くも前のことだが、私は取材でガザ地区に入った。ガザ地区はあの頃から何も変わっていない。いや、むしろ人々の疲弊は、より深刻なものになっているだろう。「世界最大の刑務所」といわれるガザ地区には、今も200万人の住民が「閉じ込められた」ままだ。

 今回、イスラエルとパレスチナの交戦のニュースに接し、20年というという年月の長さを改めて感じるとともに、あの時、ガザで知り合った人々の顔が思い浮かんできた。

「港近くでボート炎上」も「よくある事」

 2002年1月、イスラエル軍の検問所をくぐりガザ地区に入った。そこで目に映ったのは、やはりその貧しさだった。煤けたコンクリートの建物、錆びたトタン屋根、道路の所々にある水溜り。冬のガザは雨が多く寒い。降り続く雨の中で焚火にあたる父子の体が震えていた。

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