イスラエルと敵対するハマスが持つ民主的”な素顔 パレスチナに植民地的に入植した歴史を忘れるべきではない

イスラエルと敵対するハマスが持つ民主的”な素顔 パレスチナに植民地的に入植した歴史を忘れるべきではない

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 5月10日から始まったイスラエルとハマスの軍事衝突。動きが遅いと批判されていたバイデン米大統領は、5月19日になって、イスラエルのネタニヤフ首相との電話会談で「停戦に向けた大幅な緊張緩和を期待している」と語り、5月21日には両者の停戦が成立した。

 ガザ地区のパレスチナ人の置かれた状況が人道上、容認できないと考えた民主党議員からの強い圧力があったことも要因だろう。今後の停戦に向けた動きを注視していきたい。

 ガザ地区は幅5〜6キロ、長さ50キロの細長い地域である。この地区に200万人を超える人々が暮らしている。

 私はガザを訪問したことがある。狭い地域に人々が密集して暮らす状況が脳裏に焼き付いている。衛生状態を含む居住環境は良好とはいえない。

 しかも、同地に住むパレスチナ人は、イスラエルによって住んでいた場所を追われた人々が多い。好んでガザ地区に住んでいるわけではない。その他の選択肢がなかったのだ。

 2007年以降はイスラエルがガザ地区を経済封鎖しており、外部の行き来が自由にできない。経済活動が制限されているため、失業率も高い。もともと住んでいた場所を追われ、衛生状態が悪い狭い地域に閉じ込められ、仕事もない。ガザ地区の住民が鬱積した気持ちになるのは自然だ。

 コロナ禍で人々の環境はさらに悪化した。ヨルダン川西岸とガザ地区へのワクチン供給は遅れている上に、絶対量が不足している。

 このガザ地区を実行支配しているのがハマスである。今回の軍事衝突を知るには、ガザ地区が置かれているこのような苦境を理解することがまずは必要だろう。

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