名門シンクタンク、ブルッキングス研究所に上がった火の手 現職所長の不正ロビー活動が明るみに出た、どろどろの背景

名門シンクタンク、ブルッキングス研究所に上がった火の手 現職所長の不正ロビー活動が明るみに出た、どろどろの背景

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渦中の所長はヒラリーの副大統領候補

 中道・リベラル系のシンクタンクとして長い伝統と実績を誇ってきたブルッキングス研究所(創設1916年)が大揺れに揺れている。

 現職所長のジョン・アレン退役海兵隊大将(68)が秘密裡に中東のカタールのロビー活動を行っていたとして米司法省当局が捜査しているとの情報が流れ、6日後に辞任したのだ。

 ドナルド・トランプ政権で国防長官だったジェームズ・マティス大将(71)や大統領補佐官を務めたジョン・ケリー大将(72)の海兵隊の後輩である。

 アレン氏は、アフガニスタン駐在の国際治安支援部隊(ISAF)司令官、米中東軍司令官や大統領特使を歴任、2016年の大統領選の際には、ヒラリー・クリントン民主党大統領候補の副大統領候補の一人としても名前が挙がっていた。

 米海軍士官学校を優等で卒業後、国防大学やジョージタウン大学で修士号を取得、研究論文や著書もある「文武両道」を絵に描いたような将軍兼安全保障問題専門家だ。

(「Future War and the Defence of Europe」)

 ブルッキングス研究所所長に元軍人が就任したのはアレン氏が初めてだ。

 ブルッキングス研究所は、フランクリン・ルーズベルト第32代大統領がニューディール政策を実行する際にその政策形成に深くかかわった「政府活動研究機関」が母体。

 1927年には経済研究所や公共政策大学院を統合して現在に至っている。

 所属の学者や研究員を民主党歴代政権に送り込んで政策的影響を及ぼしてきた。また民主党政権が下野する際には多くの高官たちの受け入れ先にもなっている。

 ジョー・バイデン政権の国家安全保障会議(NSC)はじめ国務、国防両省など軍事外交分野の要職にはブルッキングス研究所から19人が送り込まれている。

(https://www.brookings.edu/news-releases/brookings-foreign-policy-experts-selected-to-join-biden-administration-in-leadership-roles/)

 それだけに共和党とは対立することが多く、リチャード・ニクソン第37代大統領は同研究所を「政敵リスト」に指定していたこともある。

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