米国を悩ますミッションクリープ、パトリオット供与で現実味 ウクライナ戦争は2023年、米国とロシアの代理戦争へ発展か

米国を悩ますミッションクリープ、パトリオット供与で現実味 ウクライナ戦争は2023年、米国とロシアの代理戦争へ発展か

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 2022年12月21日、米政府はある重大発表をした。

 ウクライナに長距離の地対空ミサイル「パトリオット」を初めて供与すると発表したのだ。

 すでに主要メディアが報じてから1か月ほどの月日がたつ中で、当欄であえてパトリオット供与を取り上げたのは理由がある。

 ジョー・バイデン政権がウクライナへの軍事支援に込めた意味合いと因果関係を明確にするためである。

 ウクライナではいま、ロシアのミサイルやドローンによる攻撃によって、重要なインフラが破壊されている。

 そのためウクライナは数か月前から、バイデン政権に対し、長距離防空システムとしては最も効果的といわれるパトリオットの供与を要請していた。

 言うまでもなく、パトリオットは1990年の湾岸戦争時、イラク軍が発射したスカッドミサイルを迎撃したことで有名になった。

 米レイセオン社が米陸軍用として開発した広域防空用の地対空ミサイルシステムで、日本をはじめ米国の同盟国を中心に10か国以上で運用されている。

 ウクライナはロシアのミサイル攻撃を防御するため、パトリオットを喉から手が出るほど欲していたと言われる。

 ただパトリオットは小型の防空システムとは異なり、運用するには大規模なスタッフチームが必要になる。

 約90人の兵士が必要ともいわれる。

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