中国のアイドルはどこが「惜しい」のか 「国産化」が進み盛り上がる中国アイドル市場

(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)

 中国は近年、半導体など戦略物資の国産化に力を入れていますが、米中貿易摩擦の激化によってますますその流れが加速しそうです。あまり経済ニュースとしては取り上げられませんが、中国がやはり国産化に力を入れ最近活発になっている市場があります。それはアイドル市場です。

 これまで中国のアイドルは日韓からの輸入一辺倒でしたが、近年、中国でもオーディション番組などから国産の人気アイドルグループが輩出されるようになってきました。さまざまな人気グループが登場し、アイドル市場は拡大の一途をたどっています。

 ただし、育成ノウハウや収益モデルがいまだ確立されないなど課題も多く見られます。そこで今回は、急成長し始めた中国アイドル市場の現状、将来性、課題などについて見ていきたいと思います。

日韓からの「輸入」一辺倒だったが・・・

 近年の高度経済成長によって以前と比べると大分風通しの良くなった中国ですが、ほんの少し前までは、今の北朝鮮と遜色ないほどお固く、厳しい社会環境でした。そんな時代において中国にアイドルなどという職業は事実上存在せず、もっぱら海外からの「輸入」に依存していました。

 具体的には、1990年代は香港や台湾出身のアイドルが、2000年代からは日本や韓国出身のアイドルが支持を得ました。現在も日本と韓国のアイドルは非常に高い人気があり、中国アイドル業界においてもメインストリームとして位置づけられています。

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