トランプ死刑復活:米国は野蛮化の道ひた走る 犯罪抑止効果もなく時代に逆行、それでも復活させた狙いは

 米連邦政府による16年ぶりの死刑執行のニュースがいま、米国内で大きな話題になっている。

 ウィリアム・バー司法長官が25日に死刑復活を発表したが、背後にはドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)の強い思いがあったと考えるべきだろう。

 トランプは2015年、大統領選のキャンペーン中に「死刑」という言葉を口にして、本音を吐露したことがあった。南部ミシシッピ州に遊説に行った時のことだ。

 同州で2人の警察官が射殺された事件のコメントを求められたトランプは、こう返答している。

「警察官を殺害した人間、、動物だな。死刑。死刑を復活させるべきだと思う。復活されることを強く望む」

 トランプの言動を探ると、1989年にはすでにニューヨーク市の複数の新聞に死刑推進の意見広告を出していた。

「死刑を戻すべき。刑罰が重ければ、善良な市民を守れる」

 大統領になってからも、死刑復活の考えをたびたび口にしている。2018年10月にペンシルバニア州にあるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)で銃乱射事件が起きて11人が殺害された時も、次のように述べている。

「反ユダヤ主義による犯罪だ。こうした犯罪が続くなら、死刑を復活させなければならない」

 重罪を犯した人間に対するトランプの本能的な反応が、死刑であるかに思える。罪を犯した者には罰が必要であり、極刑で償うべきとの考え方だ。

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