トランプ大統領に銃乱射連鎖を止める手立てなし マンデラのいないかつての南アフリカ、それが今の米国

若い白人を銃乱射に走らせる
「人種差別と反移民」

 ドナルド・トランプ氏が大統領になって以来、懸念されてきた事態が起こってしまった。ニューヨーク・タイムズは、指摘する。

「トランプ大統領の人種差別的な言動、不寛容な移民政策に触発され、ヘイトクライム(憎悪犯罪)が増幅していた矢先、いつ銃による暴力と交差するか。その危惧がついに相次ぐ乱射事件で現実のものとなってしまった」

(https://www.nytimes.com/2019/08/03/us/patrick-crusius-el-paso-shooter-manifesto.html)

 8月3日から4日の13時間に銃乱射事件が2件発生、合わせて29人が死亡し、47人が重軽傷を負った。

 現場は南部テキサス州エルパソ(人口83万人)と中西部のオハイオ州デイトン(14万9000人)。近年ヒスパニック系が増え、エルパソはヒスパニックが総人口の80%、デイトンでは30%を占めている。

 エルパソの事件現場はトランプ大統領が不法移民対策として建設中のメキシコ国境沿いの壁からは約5キロの地点にある。

 2016年の大統領選ではテキサス州全体はトランプ氏が圧勝した「レッドステート」(共和党の地盤)だ。

 ところが、エルパソではヒラリー・クリントン民主党大統領候補が69.1%を獲得。またデイトンは接戦の末、トランプ氏が47.7%(クリントン氏は47%)を獲得して辛くも勝っている。

 言ってみれば、民主党にとっては「飛び地」だった。

 4日現在までに分かってきたのは乱射したのは21歳の短大中退の白人男(Crusiusという名前から察すると英国系)だ。

 異人種や異なる宗教を信じているということだけで嫌悪感を示し、犯行に及ぶヘイトクライムの可能性が確実視されている。

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