インドネシア東端で激化、軍と武装集団の衝突 取材規制も敷かれ、衝突の実態は窺い知れず

(PanAsiaNews:大塚 智彦)

 グリーンランドに次ぐ世界で2番目に大きな島「ニューギニア島」は、東半分を独立国であるパプアニューギニアが占め、西半分はパプア州と西パプア州からなるインドネシア領となっている。インドネシア領としては最東端に位置するパプア州は民族的にはニューギニア高地人とメラネシア系の住民が先住民族で、インドネシア併合後は移民政策でジャワ人などが多数入植、インドネシア同化政策が進められている。

 首都ジャカルタがあるジャワ島から遠隔地であることや山岳地帯が多いことなどからインドネシアでは最も開発が遅れた地域とされ、分離独立を求める武装組織「自由パプア運動(OPM)」による独立運動が、弱体化しながらも現在も続いている。

 そのため外国メディアによる自由な取材活動も制限され、OPMやその分派が活動を続ける中部山岳地帯などの取材には警察当局の許可が求められることが多い。

警察官を拉致して殺害

 そのパプア州で現在、2018年に発生した道路建設作業員19人の殺害事件に関連して「治安維持」を名目に増派された国軍、警察部隊と武装勢力による衝突が繰り返されていることが改めて注目される事態となっている。

 この8月12日に、プンチャック県ウシル村で活動中の警察官が正体不明のグループに拉致され、約6時間後に殺害されているのが発見されたためだ。

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