夏でもおでん、中国のコンビニは日本とどう違うのか 急成長中、中国コンビニ市場の今(前編)

(花園 祐:中国在住ジャーナリスト)

 今や私たちの生活に必須とも言えるほど普及したコンビニですが、ここ中国でも毎年2桁超の成長を続けています。ネットショッピングに押されてリアル店舗が低迷する中、実態小売業としては唯一成長を維持しています。市場規模は日本の約3分の1ながら、将来性の高い市場として日系コンビニ大手も積極的な店舗展開を続けています。

 そこで今回は、中国コンビニ市場の概要と、中国のコンビニ店舗におけるサービスや商品実態、日本のコンビニとの違いなどについて紹介したいと思います。

急成長続く中国市場、頭打ちの日本

 はじめに中国のコンビニ市場規模を見ていきましょう。

 中国のフランチャイズ業界団体である中国連鎖経営協会(FFCA)と監査法人のKPMGが共同で発表した「2019年中国便利店発展報告」(「便利店」は「コンビニ」の中国語)によると、2018年における中国のコンビニ市場規模は前年比19%増の2264億元(約3.4兆円)。2018年12月末時点の店舗数は前年同期比13%増の約12.2万軒で、ともに2桁のプラス成長を遂げました。また、店舗当たり1日平均売上高は前年比7%増の約5300元(約7.9万円)でした。

 なお、日本フランチャイズチェーン協会(FCA)のデータによると、2018年度における日本のコンビニ市場規模は前年比3.2%増の約11兆円でした。長らく高い成長率を維持してきた日本のコンビニ市場ですが、近年は5%増にも届かない低成長となっています。

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