サウジ石油施設攻撃で判った爆撃用ドローンの破壊力 東アジア「深層取材ノート」(第4回)

 9月14日未明に、サウジアラムコ(国営石油会社)のアブカイクとクライスの施設計19カ所が爆撃され、サウジアラビアはパニックに陥った。この事件は、日本では「よくある政情不安の中東の一事件」として、簡単に報じられた。だが私は、もしかしたら歴史に残る「大事」になるかもしれないと、心底懸念している。

「米国かサウジがイランを攻撃してきたら全面戦争しかない」

 事件直後、イランがバックアップするイエメンのフーシ派が犯行声明を発表した。ところが、サウジアラビア国防省は9月18日、イランの巡航ミサイル7機とドローン18機による犯行だったと主張。急遽、サウジアラビアを訪問したマイク・ポンペオ米国務長官も同日、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談後、「イランの犯行」と断定した。

 これに対し19日、イランのジャバド・ザリフ外相は、米CNNに出演し、「事件には一切加担していない」と完全否定。「アメリカかサウジアラビアがイランを攻撃した場合は、全面戦争となる他はない」と警告した。私もインタビュー番組を見たが、ザリフ外相は流暢な英語で、まるで「ラストサムライ」を髣髴させる凄みを利かせた語り口だった。

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