CO2排出量たった1か月で米国1年分 インドネシアのヘイズ問題にシンガ、マレーシア大企業も加担

 良好なはずのアジアの2人のリーダーの関係に暗雲が立ち込めている。

「支援をずっと申し出ているが、インドネシアがなぜ我々の支援を拒むのか分からない。ジョコ大統領に聞いてみたいがね」

 9月23日付のジャカルタ・ポストは社説で、マレーシアのマハティール首相の談話をこう紹介した。

*1、さらには(隣国の)マレーシアやシンガポールで何千もの学校が休校になり、何百万人もの人が喉を傷め健康を害している」

*1=マレーシア、インドネシア、ブルネイ領にまたがるボルネオ島のインドネシア領の呼称。インドネシアはボルネオ島をカリマンタン島と呼ぶ。

「オラウータンも避難せざるを得ない深刻な状況下で、本来なら捨て身で支援を受けるべきなのに、どうして、インドネシアが拒み続けるのか」

「マハティール首相は、不思議に思っているだろう」

 そして、インドネシアのメディアはジョコ大統領やインドネシア政府のガバナンス能力の欠如を次のように厳しく非難した。

「インドネシア政府は解決策を見い出せず、もはや諦めたようにみえる。隣国の非難に対しても、問い詰める記者に環境林業省の役人は『外務省に聞いてくれ』とたらい回しだ」

「しかも2020年12月まで国連の安全保障理事会の非常任理事国を務めているにもかかわらず、ジョコ大統領はニューヨークで開催されている総会など各会議を欠席(総会欠席は5回目)。(当事者である)熱帯雨林火災などの気候変動の協議に後ろ向きだ」

 ことの発端は、ヘイズ(煙霧、煙害)だ(以下2つのユーチューブ動画を参照)

(https://www.youtube.com/watch?v=tIJuZQqA_bM)

(https://www.youtube.com/watch?v=PEKfYZBE14I)

 インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島などで、熱帯雨林での大規模な焼き畑や森林・泥炭火災に伴い発生する煙や排気ガスが「煙霧」となって周辺国に越境する大気汚染のことだ。

 現在、火災やヘイズ被害状況が最も深刻な中央スマトラのリアゥ州では、「非常事態宣言」(10月31日まで)が出され、住民らが避難し、緊迫した状況が続いている。

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