転換期のアメリカがど真ん中に突きつけられる問い 旅の形、国の形(アメリカ・ニューヨーク)

転換期のアメリカがど真ん中に突きつけられる問い 旅の形、国の形(アメリカ・ニューヨーク)

鉄骨の十字架とワールドトレードセンター跡地(出所:Wikipedia)

 9.11のちょうど半年後だった。私は春休みに暇を持て余す学生だったので、誘われて二つ返事で飛行機のチケットを取った。

 チケットは安かったがその分ニューヨークのJ.F.K国際空港は物々しい雰囲気で、イミグレの待ち時間は長かった。まだ、ワールドトレードセンターのツインタワーに突っ込んでいく2機の飛行機の映像は記憶の中で生々しかった。

 しかし街にには定常運用の人々の日常が広がっていた。少なくとも私にはそう見えた。私は何事もなく動く地下鉄に乗り、コーヒーを持って公園を散歩する人々を眺めた。

 世界を揺るがす大事件があってもそれでこの町が終焉を迎えるものではなく、人々はその後もこの町に暮らし続けているのだという、きっと彼らにとっては当たり前のことを、道端のホットドック屋さんに、公園を散歩する犬とマダムに、ブロックの曲がり角にあるコーヒー屋さんに、私は新鮮な気持ちで見た。ロウアーダウンタウンには3月のまだひんやりと肌に冷たい風が吹いていた。

 初めてのニューヨークだったので、やることはたくさんあった。自由の女神を拝むと、日が暮れないうちにグラウンドゼロまで歩いた。

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