現実味が増してきた「在韓米軍撤退」 東アジア「深層取材ノート」(第13回)

文在寅大統領とドナルド・トランプ大統領は在韓米軍撤退論者 在韓米軍撤退に現実味も

記事まとめ

  • 日韓GSOMIAの終了を韓国側が延期したことに関連し、徴用工問題と貿易問題が再燃
  • 文在寅大統領の外交安保問題の懐刀である文正仁氏が来日し、日本側の懐柔を担当した
  • 韓国でいま一番ホットな話題は、日韓関係ではなく「在韓米軍撤退問題」だという

現実味が増してきた「在韓米軍撤退」 東アジア「深層取材ノート」(第13回)

現実味が増してきた「在韓米軍撤退」 東アジア「深層取材ノート」(第13回)

2017年11月、在韓米軍のハンフリーズ基地を訪問したトランプ大統領(写真:AP/アフロ)

 日本では、日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)の終了を韓国側が延期したことに関連して、日韓の徴用工問題と貿易問題が再燃している。今週は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の外交安保問題の懐刀である文正仁(ムン・ジョンイン)大統領安保担当特別補佐官が来日し、日本側の懐柔に当たっている。

 だがそんな中、本国、すなわち韓国でいま一番ホットな話題は、日韓関係ではない。ズバリ、「在韓米軍撤退問題」である。

トランプも文在寅も在韓米軍撤退論者

 韓国の外交関係者が語る。

「文在寅大統領とドナルド・トランプ大統領は、個人的には相性が悪いと、一般には思われている。それはそうに違いないのだが、ただ一点だけ同じ考えを持っている。それは、在韓米軍を一刻も早く撤退させたいということだ。

 トランプ大統領は、アメリカ軍が外国に駐留するのはカネの無駄だと考えている。一方、文在寅大統領は、北朝鮮と完全に和解するため、在韓米軍は邪魔だと考えている。両国のトップが、理由はともあれ同じ方向を向いているのだから、そちらへ進んで行くのは自然な流れだ」

 実際、韓国では、SMAを巡る議論から、在韓米軍の撤退、もしくは縮小に向かうとの観測が流れているのだ。

 SMAとは、在韓米軍防衛費負担金、すなわち韓国側が、2万8000人の在韓米軍の駐留経費をいくら出すかということだ。12月末までに結論を出すことになっている2020年分のSMAを巡って、期限まで1カ月となっても、米韓は大モメなのだ。

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