中国の空港で高熱の娘が搭乗客を足止めした話 発熱患者の入国を鉄壁防御する中国

中国の空港で高熱の娘が搭乗客を足止めした話 発熱患者の入国を鉄壁防御する中国

中国・上海の浦東国際空港

(山田 珠世:上海在住コラムニスト)

 11月末、4歳の娘と一緒に、大阪から普段生活している上海に戻るための飛行機に乗ったときのことだ。

 搭乗するのは中国系航空会社の飛行機である。関西空港でチェックインの手続きをしていると、グランドスタッフ(地上勤務職員)に「お子さま、熱がありますか?」と聞かれた。娘が額に冷却シートを張っていたからだろう。私は正直に「あります」と答えた。

 娘は出発の前々日から嘔吐と下痢を繰り返していた。発熱したのは出発前夜だ。その日、嘔吐は治まっていたものの、下痢は続いていた。また、熱のためフラフラの状態だったが、関空まで頑張って来たのだった。

 その後、スーツケースの重量が超過していることが分かり、私はチェックインカウンターから少し離れたところで、荷物の入れ直しをしていた。すると別のグランドスタッフがやってきて、熱を測らせてくれという。

 聞くと、「熱が38度以上あると、航空会社の判断により搭乗できない場合がある」という。インフルエンザなど感染症の場合は搭乗できないらしい。確かに感染症だと他の乗客に迷惑がかかる。もちろん高熱も同様で、納得せざるを得なかった。

 結果は39度。私はどうしてもその便に乗って上海に帰りたかったので、昨日娘を病院に連れて行ったこと、「嘔吐下痢症」だと診断されておりインフルエンザではないこと、嘔吐下痢症では発熱することもあることなどを、必死に説明した。薬を見せてくれというので、薬も見せた。

 最終的には、「飛行機に乗ることで病状が悪化しても、航空会社は一切責任を取らない」といった内容の書類にサインすることで、搭乗できることになった。

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