新型コロナ犠牲者より大切な兵器製造 全米で死者が10万人を超えても「F35」を生産し続ける理由

新型コロナ犠牲者より大切な兵器製造 全米で死者が10万人を超えても「F35」を生産し続ける理由

米ユタ州の上空を飛行するF-35 A戦闘機(3月12日、米空軍のサイトより)

 新型コロナウイルスへの警戒が少しずつ緩和されつつある。

 ただ米国の感染者総数は約170万、死亡者総数は約10万で、現在でも1日でおよそ2万人弱の新規感染者が出ている。

 世界最大の感染者と死亡者を出している米国で、新型コロナウイルス感染者が出ていながら閉鎖されず、操業が続いている工場がある。

 そこは米政府からの製造を請け負っている場所だ。

 米ロッキード・マーチン社は最新鋭戦闘機「F35」をテキサス州フォートワース工場で生産している。

 政治誌「イン・ディーズ・タイムズ」によると、同工場では4月下旬の時点で、12人の新型コロナウイルス陽性者が出ているが、操業中止にはいたっていない。

 約1万8000人の従業員の半数にあたる約9000人がテレワークで仕事をしているが、残りの人たちは相変わらず製造現場で作業をしているという。

 しかもマリリン・ヒューソン経営最高責任者(CEO)は株主に対し、「製造工場は稼働したままで、従業員も作業を続けます」と、操業継続の固い決意を株主たちに告げている。

 工場の規模にかかわらず、12人もの感染者が発生したら操業を中止にする判断が妥当ではないのか。従業員の中には初期段階から経営側に不満を抱いていた社員もいた。

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