「一帯一路共栄圏」の民心掌握に失敗する中国の末路 民に銃口を突きつけた人民解放軍、血塗られた侵略と弾圧の歴史

「一帯一路共栄圏」の民心掌握に失敗する中国の末路 民に銃口を突きつけた人民解放軍、血塗られた侵略と弾圧の歴史

「中華民族の偉大な復興」に政治生命を賭ける習近平氏(写真:AP/アフロ)

(岩田太郎:在米ジャーナリスト)

※「中国切腹日本介錯論」(1)「大日本帝国」と同じ轍を踏む習近平と中国共産党、(2)中国が先制攻撃を仕掛ける可能性が高いワケ、(3)仮面を捨てた中国、世界を自分色に染めるそのやり方、(4)習近平の中国がなぞる大東亜共栄圏の「失敗の本質」も併せてお読みください。

徐々に拡大している中国の列島線構想

 中国共産党中央軍事委員会主席の習近平氏が政治生命をかける「中華民族の偉大な復興」は、今や(1)「平和的」に中国経済圏を膨張させる一帯一路共栄圏構想と、(2)組織改革や軍備急拡大で統合作戦能力が高まった人民解放軍によるアジア・西太平洋地域の段階的進出という二段構えの様相を呈し始めた。

 だが、第一段階である一帯一路は、早くも展開先で中国や漢人に対する激しい反感を引き起こしており、現地住民の心を勝ち取ることに成功しているとは言い難い。この状態で近未来に人民解放軍の対外軍事侵攻が行われれば、たとえ緒戦において大勝利を収めたとしても、人心掌握に失敗して統治コストが急騰し、中国の敵たちが互いに結ぶ結末になりかねない。そうなれば、「中華民族の偉大な復興」そのものが崩壊する可能性もある。

 前回では、日本の大東亜共栄圏構想の「失敗の本質」が占領地民心の把握の失敗にあり、それが支配層である日本人の品性の欠如、傲慢、自信のなさに起因することを示した。本稿では、「中華民族の偉大な復興」が抱える類似の構造的な欠陥の実例を分析する。

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