初版130万部、ウッドワード本の破壊力と弱点 知りながら報道しない姿勢に地方ジャーナリストが猛烈批判

初版130万部、ウッドワード本の破壊力と弱点 知りながら報道しない姿勢に地方ジャーナリストが猛烈批判

ボブ・ウッドワード氏(右から2人目、中央)のインタビューに応じるトランプ大統領。右端はペンス副大統領。(ホワイトハウス公式カメラマン撮影)

満を持して放った「トランプ本」第3弾

 ボブ・ウッドワードの本が9月15日、全米各地の書店の店頭に並ぶ。大手通販アマゾン・ドットコムからは予約した読者に本が届けられる。

 ウッドワード氏は、ウォーターゲート報道で名を馳せたピューリッツァー賞受賞2回に輝く「レジェンド記者」だ。

 記者というよりも、その後も大統領モノや最高裁モノを手掛け、出せば必ず売れる数少ないドキュメンタリー作家の一人だ。

 ワシントン・ポストの編集局次長を肩書に持っているが、同紙関係者の話だと、今は毎日の報道や編集にはほとんど携わっていないらしい。

 本の出版社は、新型コロナウイルス禍で疲弊する出版界では一人気を吐く大手出版社サイモン・アンド・シュースター社。

 同社はCBSグループの傘下にある。年収ざっと4億7000万ドルを稼いでいる。

 CEO(最高経営責任者)のジョナソン・カープ氏は、ウッドワード本の出版前にこう豪語している。

「この本は、11月3日の大統領選投票日までにすべての有権者が読まねばならない必読の書だ」

 同社は、ジョン・ボルトン元大統領安全保障担当補佐官(『The Room Where It Happened』)やトランプ大統領の唯一の姪で臨床心理学者、メアリー・トランプ博士(『Too Much and Never nough』)の問題作を次々と出版。

 2冊とも今なおベストセラー・リストの上位に君臨している。今回はその第3弾ということになる。

 初版から130万部を刷る。どこまでも強気の姿勢だ。返す刀でトランプ氏の再選の夢を粉砕しようという政治的思惑がプンプンする。

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