現代自動車、この難局に50歳長男が会長就任 業界激変期で3代目にのしかかる重い課題

現代自動車、この難局に50歳長男が会長就任 業界激変期で3代目にのしかかる重い課題

米コロラド州のディーラーに並べられた現代自動車のSUV(写真:AP/アフロ)

 2020年10月14日、現代自動車グループは、鄭義宣(チョン・ウィソン=1970年生)氏がグループ会長に就任したと発表した。

 韓国メディアは「世代交代」を大々的に報じている。新会長はさっそく水素燃料自動車など次世代自動車の事業化に力を入れる方針を明らかにしたが、新型コロナの世界的な流行もあって難題山積の中での総帥交代劇となった。

 現代自動車グループは、現代自動車、起亜自動車、電装品の現代モービス、鉄鋼の現代製鉄などを傘下に持つ。

韓国財閥2位

 韓国の公正取引委員会(2020年5月)によると、資産規模は234兆7060億ウォン(1円=11ウォン)で、韓国ではサムスングループに次ぐ財閥2位だ。

 グループ全体の2019年の売上高は258兆5712億ウォンという巨大グループだ。

 会長に就任した鄭義宣氏は、1970年10月18日生まれで、就任直後に満50歳になったばかり。会長から名誉会長になった鄭夢九(チョン・モング=1938年生)氏の長男だ。

 高麗(コリョ)大学経営学科、米サンフランシスコ大MBA(経営学修士)コースを経て、1994年に現代自動車に海外営業担当常務として入社していた。

 2018年に、体調を崩していた父親の業務を代行する「総括首席副会長」に就任していた。だから、会長就任も時間の問題とみられていた。

 現代自動車グループは、かつて韓国最大の財閥だった「現代グループ」から、2000年に独立して今年で20年目だ。

 現代財閥創業者である鄭周永(チョン・ジュヨン)氏が1967年に自動車事業に進出し、これを実弟が引き継いで小型自動車「ポニー」の開発で事業基盤を築いた。

 その後、紆余曲折をへて鄭周永氏の息子である鄭夢九氏が事業を継承し、現代自動車グループとして独立した。

 起亜自動車や一貫製鉄所を買収して「現代製鉄」として子会社化している。現代財閥の歴史を見ると、創業者から3代目への世襲となる。

 また、現代自動車グループの発足以降では初めての会長交代になる。

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