バイデン政権の対中姿勢は? ベトナム政策がカギに ベトナムへの接近度合いが映し出す中国封じ込めの本気度

バイデン政権の対中姿勢は? ベトナム政策がカギに ベトナムへの接近度合いが映し出す中国封じ込めの本気度

ベトナムの首都ハノイの道路(Pixabay)

(川島 博之:ベトナム・ビングループ、Martial Research & Management 主席経済顧問)

 接戦の末にバイデン氏が新たな大統領になることが決まった。世界の国々はバイデン新大統領がどのような政策を打ち出すか注視している。その中でもベトナムは特に大きな関心を持ってその行方を見つめている。

中国を過度に刺激したくないベトナム

 我が国では中国と台湾の関係がクローズアップされることが多いが、中国の膨張政策の今後を考えるとき、ベトナムは台湾と並んで重要なプレイヤーになっている。それは中国にとってベトナムは東南アジア進出の玄関口であり、かつ歴史上何度も戦っているからだ。

 ベトナムは南シナ海問題の当事国であり、中国と深刻な対立を続けている。そのベトナムは遠くない過去に米国と戦った。ベトナム戦争である。しかしベトナムと米国は中国という共通の敵を持ったことから、その関係は近年急速に改善している。

 ただ一口に改善していると言っても、その内情は複雑である。そんな複雑な状況がバイデン氏が大統領になることによってどう変わるのか、ベトナムは声には出さないものの、最大の関心を持って見つめている。

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