弱者に冷淡な文政権、対策軽視の拘置所でコロナ激増 「人が先」の理念は口先だけのパフォーマンスだったのか

弱者に冷淡な文政権、対策軽視の拘置所でコロナ激増 「人が先」の理念は口先だけのパフォーマンスだったのか

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(武藤 正敏:元在韓国特命全権大使)

 新型コロナの感染者が増加の一途を辿っている日本だが、お隣・韓国もコロナ患者の急増に揺れている。

 しかし韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、新型コロナ・ワクチンの確保に出遅れ、これに対する世論の批判が高まるや、「安全性を確認する過程を考慮するならば、韓国が世界初や世界2番目のワクチン接種国になる必要はない」などと、その言い逃れや責任転嫁に終始した。それでも批判が少しも収まらないと見ると、ワクチンについては「全国民を対象とする量を確保した」などと言及するようになったが、これまで文政権が「フェイクニュース」を垂れ流して世論を欺こうとしてきたことを知る国民にしてみれば、到底信じられるような話ではないだろう。

リベラル政権なのに弱者への配慮なし

 文政権は昨年の春先、新型コロナ対策にいったんは成功したかに見えた。その実績が好感され、4月15日の総選挙に大勝、これによって、いかに無理な立法でも国会を通過させるだけの強大な力を手に入れた。そうした経緯もあり、その後も新型コロナ対応への批判についてだけは特に神経を使って迅速に処理するポーズだけは見せてきた。

 しかし、文政権がワクチン確保に気を奪われている間に、足元では新型コロナ感染の危機に晒されていた「弱者」が、予期せぬ悲劇に襲われている。文在寅政権は、こうした弱者の状況をこれまで完全に無視し続けてきた。

 さらに経済的弱者への配慮も決定的に欠けていると言えよう。家を持たない人、職を持たない人に対して経済原則に基づいた対応を取らず、文政権独特の理念に基づく政治を推し進めようとしていることが失敗の原因だ。もっと言えば、その政策遂行を担う政権幹部には、政権に忠誠を誓う人だけを登用する偏った人事政策を取っている。これが事態を一層困難な状況に追いやっている原因になっている。

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