拝啓 ジョー・バイデン大統領 東アジア「深層取材ノート」(第72回)

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ジョー・バイデン大統領閣下へ

 日本時間の本日1月28日深夜0時過ぎから、連日の国会答弁で疲労困憊のわが菅義偉首相と、電話による日米首脳会談を執り行っていただき、誠にありがとうございました。

 思えばいまからちょうど一週間前、あなたは厳戒下のワシントンで、大統領就任式に臨まれました。その際、20分ほどの就任スピーチを行ったのは、日本時間の深夜2時過ぎのこと。私は眠い目をこすりながら拝見しました。

 それは、まるでローマ教皇フランシスコのミサを聞いているような心持ちにさせる演説でした。一度も激昂調になることなく、「Unity」(結束)を10回も連発。3億3000万人のアメリカ国民に対して、静かに結束を呼びかけました。

 私は、あなたの国が、「United States of America」であることを思い起こしました。僭越ながら、あなたにニックネームをつけるとしたら、「癒しの大統領」です。ヨーロッパにローマ教皇あれば、アメリカにはバイデン大統領ありです。あなたは、コロナ禍で惨憺たるアメリカと世界を癒やしてくれる、まさに2021年にふさわしいリーダーなのです。

 それで大統領就任後、早期に菅首相と電話会談を行い、やはりコロナ禍と中国の脅威にさらされている日本をも癒やしてくれるものと期待しておりました。もしかしたら、日本で一番癒やしてほしかったのは、連日国会で野党からボコボコにされて、少々変調をきたしている菅首相自身だったかもしれません。

いきなり15件もの大統領令への署名、矢継ぎ早の電話会談、さすがです

 あなたはアメリカ時間の1月20日昼に大統領に就任するや、午後にはもう、前日まで政敵のドナルド・トランプ氏が席に就いていたオーバル・オフィスに陣取り、いきなり15件もの大統領令に署名しました。それらは、新型コロナウイルス、気候変動、移民・・・と多岐にわたるもので、私はあなたの仕事人ぶりに感銘を受けました。

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