介護業界の救世主「韓国からのお嫁さん」献身的で心をつかんで叱る

介護業界の救世主「韓国からのお嫁さん」献身的で心をつかんで叱る

韓国のイメージ

 2021年7月、日本には、韓国からのお嫁さんが実は多い。恋愛関係になって、日本に嫁いできた女性もいる。残念ながら、お見合いと言う名のブローカーが入って、来日した翌日が結婚式という形もある。過疎地帯で少子高齢化が進む場所で、自治体ぐるみで、親族の同年代の女性で一緒に嫁ぎませんかという場所もある。そんな場所では、理解ある舅姑ばかりがいるわけではなく、自分のお小遣いは自分が稼がないということもある。基本的に韓国女性は、家で主婦をするより、自らが進んで働きに出るタイプだと思う。

 多くの韓国女性が、介護業界で働いている。そして、認知症になってしまった高齢者に寄り添っている。これは、仮に松本さんという名前にしよう。彼女の話だ。親戚ごとその地域にお嫁に来たから、故郷が恋しいとかそんなにないと言う。働き者の彼女は、子どもが小学校に入ったタイミングで介護業界に入った。彼女の仕事は、わかりやすく言えば、介護ヘルパー。40分から50分単位で利用者のお宅を訪れて、お掃除など家事をしたり、入浴のお手伝いをする。

 彼女は、とてもストレートな言い方をする。逆にその言い方が気に入っている利用者さん、ファンは多い。指名もされるが、介護者と利用者が余りにも仲良くなって問題が起きては困るが所属事務所の方針なので、指名先に行けるとは限らない。

 松本さんは、利用者さんが、怠けると本気になって叱る。イライラをぶつけるのが怒るだったら、彼女は心をつかんで叱る。「なんで、したくないですか」。理由を明確に言うまで、彼女は繰り返す。言葉を思い出させる、思考を取り戻す訓練にもなる。理由を告げると、利用者さんをぎゅっと抱きしめる。

 そこにたまたま利用者の家族が居合わせた場合、そして、松本さんの利用者である親に不遜な態度を取ると、これまた叱る。「おかあさんは、今まで苦労してあなたを育てた。人間は齢を取るのが当たり前。なぜ親切しないか」を繰り返す。その言い方が絶妙で、多くの家族に、少しづつ親に対する態度の変化が見られる。

 例えば、人間だから、韓国系の人にいい感情を抱いていない利用者さんもいるし、家族もいる。でも、松本さんは、人として素晴らしさを持っていて、ニュースで伝えられる韓国人像とは違う。でも、松本さんだけがそういう人格ではなく、世の中の介護業界には多くの松本さんのような韓国女性がいる。最初は、「あの人、キムチ臭い」とディスっていた利用者さんが、1カ月程度で「松本さんじゃないとダメ!」になる。人として好きになる。

 お小遣いすら渡さない舅姑に対しても、不平不満を言わず、親として尊敬の念を持ち、尽くしている。「あたりまえだよ! 、何言ってんのよ」と、恥ずかしそうに、笑う。

 私たちが親の介護に悲鳴をあげている時に、生まれは韓国である介護関係者に助けられる場面はたくさんある。たまには、その心根の中に「親孝行」という信念を持っている韓国女性を称えたいと思う。
他人の親なのに、ここまで尽くせる人種がいるだろうか。見返りもなく、給料も最低賃金ギリなのに重労働(訪問中は、水が飲めないどころか、トイレを借りることも禁止されている)すら厭わない。その献身に光が当たってもいいはずだ。
【編集:fa】

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