【コラム】少子化でもお金がかかる、韓国お産事情

【コラム】少子化でもお金がかかる、韓国お産事情

韓国イメージ

 2022年6月に、韓国京義知事選が行われる。各党まだ最終的候補者選抜はされておらず、予備候補たちが個々の公約を発表している。

 一人の女性候補が、公共の産後ケアセンターの創設を公約にあげている。

 韓国の産後ケアは独特で、看護師が24時間赤ん坊の世話をして、産婦は自分の体力を戻す。もっと言えば、妊娠中に増えた体重を減らすためにフィットネスジムが併設されており、ちょっと矛盾するようだが一流シェフのおいしい食事が提供される。日本の芸能人たちもお忍び利用もある〜公にしているのは女優の小雪さん。もちろんそんな一流のケアを受けるためには、それ相当のお金がかかる。セレブ層しか利用できない「シンデレラの時間」とも言える(12時になったら、魔法はとける=育児は自分がしなければなない〜セレブはしないのかもしれんが)。

 京義という地域には、産後ケアセンターが不足しているのだそうだ。女性候補の立場から、「シンデレラ」でいられる時間が足りなすぎると言う主張だ。

 費用としては、民間ケアセンターで、2週間滞在で400万ウォン(約40万円)が最低でもかかる(日本では、もっと高いが入院期間は短い、が、後で戻ってくるお金がある)。

 それを168万ウォン(約17万円〜日本だと産めないかも)程度にするとの公約。生活が苦しい母親には、84万ウォン(約8万5000円〜日本の自宅出産でももっとかかるかも)。

 この予備候補は、自らをワーキングマザーと称する。仕事が忙しすぎて帰宅が遅くなるのは日常茶飯。一粒種の息子に罪悪感を持っているそうだ。

 いや待て。産後の母親は充分楽をすべきだと思うが、ジムで体重落とし、一流シェフの料理に舌鼓を打ってないで、生まれたての子のそばにいるべきではないか。それができていれば、罪悪感も軽くなるだろう。ましてや知事になったら、その大切な息子に毎日会えなくなるのではないだろうか。

 そして貧困層の産婦からも84万ウォン取るって…公共ならそこは無料じゃないのか。

 実際に子育てを専門にやっていない女性政治家は、時にまったく子育てに参加しない男性政治家よりも「謎」なことを言う。少子高齢化対策は、産後ケアセンターの設備充実で終わる問題ではないのを、きっと彼女は知らない。
【編集:fa】

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