【タイ】喪服用黒シャツ暴騰で政府が警告の一方で助け合いに涙

【タイ】喪服用黒シャツ暴騰で政府が警告の一方で助け合いに涙

黒シャツを買うために小銭をかき集める老人と店主の対応について報じたタイ語サイト

 2016年10月17日、プミポン国王陛下の崩御に対するタイ国民の悲しみ様は、とても計りしれない大きさと深さがある。その日以来、タイ人のSNSは涙を誘うコメントで埋め尽くされ、王宮の記帳を待つ列は、大雨にもかかわらずに長く伸びている。

 タイ政府が公務員の服喪期間を一年間としたことで、黒いシャツやズボンなどの需要が急増。バンコク都心の衣料品市場として知られるプラトゥナム市場には多くの人が押しかけ、身動きも取れないような混雑となった。

 また、こうした需要増に乗じて通常99バーツ(約300円)ほどで売られているシャツを約600バーツ(約2000円)という価格で販売するものも現れている。こうした事態にタイ政府では、不当な高値で販売しているのを見つけたら、通報するように呼びかけを始めた。違反者に対しては、懲役7年または罰金14万バーツ(約43万円)が課されるなど厳しい態度で臨んでいる。

 こうした便乗商売とは正反対に、いい話も漏れ伝わってくる。

 タイ東北部ウドンタニーで黒シャツを求めて一人の老人が衣料店に来た。黒シャツを一枚欲しいと告げたものの、代金の100バーツを財布やポケットから小銭をかき集め始めた。その様子を見ていた店主は、代金はいらないからと、商品を無料で渡した。このストーリーは、写真とともにSNSで紹介され、賞賛するコメントが多く寄せられていた。

 なお、タイ政府では外国人や観光客に対しては、喪服の着用は求めていない。しかし、市民感情に配慮して明るい色の服装は避ける方が望ましい。
【記事:そむちゃい吉田】

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