【タイ】ドゥアンプラティープ財団で国王陛下追悼の儀式が開催

【タイ】ドゥアンプラティープ財団で国王陛下追悼の儀式が開催

国王の肖像画の前で子どもたちとドゥアンプラティープ財団の幹部たち。後列、左から3人目がプラティープ・ウンソンタム・泰先生。(撮影:高田胤臣)

 2016年10月19日、タイ最大といわれるスラム街、クロントーイで主に貧困層の子どもたちの支援を行う「ドゥアンプラティープ財団」が同スラムに暮らす子どもたちや住民たちのために、13日に崩御されたプーミポンアドゥンヤデート・タイ王国国王陛下の追悼式を開催した。

 クロントーイ・スラムはチャオプラヤ河に接するクロントーイ港のタイ港湾公団敷地内にある。1940年代から地方出身者が港での日雇い労働を目的に出稼ぎでバンコクに上京し、近辺を不法占拠の形で住みつき始めたのが始まりとされる。現在も正確な住民数は把握できておらず、タイ人を中心に近隣諸国民など数万人が居住する。

 ドゥアンプラティープ財団はプラティープ・ウンソンタム・泰(はた)先生が理事を務める。プラティープ先生自身も1951年にクロントーイ・スラムで生まれ、のちに1日1バーツ学校を開催した。この活動により1978年にアジアのノーベル賞と呼ばれるマグサイサイ賞社会福祉部門を受賞。その後、その賞金を元に財団を創設し、貧困者層の子どもたちへの教育や、無国籍の住民に対する国籍取得支援を行っている。

 今回、財団は国王崩御を受け、スラムの住民のために追悼式を開催した。スラム住民は低所得のため仕事が休めなかったり、国王の棺が安置されている王宮まで行く経済的余裕がない。また、住民の中には過去の貧困によって十分な治療を受けることができず、高齢になって歩行困難になった者も少なくない。そんな人々のために財団は式をクロントーイ・スラム内にある財団本部敷地内で開催。住民がおよそ400人ほど集まった。

 追悼式は午前11時ごろに始まり、国王陛下のために読経、黙祷、そして国王賛歌を歌った。その後、参加者たちへは財団から昼食が振る舞われ、解散となった。

【執筆:高田胤臣】

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