「ミャンマーの子どもに多くの体験を」 愛知県立大の日高さんら学生団体立ち上げ

「ミャンマーの子どもに多くの体験を」 愛知県立大の日高さんら学生団体立ち上げ

子どもと一緒に絵本を読む日高さん(右)(撮影:北角裕樹)

 2018年1月26日、日本の女子大生が、暗記偏重のミャンマーの教育を変えるべく奮闘している。学生団体のMIVAをミャンマーの学生と立ち上げたのは、愛知県立大を休学してヤンゴンでインターン中の日高舞穂(23)さんだ。毎月、電気のない村の僧院学校などを訪れ、絵本の読み聞かせをしたり、劇を演じたりする活動をしている。そのほか、ヤンゴン環状線の駅でお金を恵んでもらって暮らしている子どもたちを対象に、絵本を読む活動も行った。

 日高さんは、2016年から日本の官民で推進する「トビタテ留学JAPAN」の制度を使って渡緬。当初は図書館の設立を目指していたが、活動を続けるうちに、実際の教育に携わる方向に転換。2016年10月にミャンマー人の女子大生のニラさんらとともに、団体を立ち上げた。昨年11月にヤンゴン地方の電気がない地域の僧院学校で行った活動では、友達がけんかをしてしまう内容の演劇を演じて何がいけなかったのかを考えさせるプログラムを実施。その後、絵本などの読書会を行った。

 ミャンマーでは、長らく続いた軍事政権下で教育は暗記偏重となり、学生に自ら考えさせる機会は少ない。また、音楽や体育の授業も長い間、事実上行われていなかった。現政権の率いるアウンサンスーチー国家顧問も教育改革を標榜しており、日本の国際協力機構(JICA)の支援で小学校のカリキュラム改革が行われている。日高さんは「暗記教育では、物を覚えるのが苦手な子供はドロップアウトしてしまう。本がほとんどない地域もあり、絵本を読むことなどを通じて、いろんな体験をしてほしい」と話している。
【執筆:北角裕樹】

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